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建築と展示

11/29
東京。午前中はパラレル・ニッポン、伊東豊雄展をはしご。前者は建築関係者向けの、ひいき目にいってどこの建築雑誌(固有名詞ではなく)ですか?なパネル展示。いろいろ事情があったんだろうか…と妄想をふくらませながら、たとえそうだとしても、写真美術館で展示するのに、写真家のクレジットが一つもないのはおかしいし、結局何を見せたいのかが全く伝わってこない展示内容に心底がっかりする。パンフレットに挟み込まれたA4のコピー、写真提供という形で列挙された名前が悲しすぎます。一方、写真美術館所蔵の写真が展示されているエリアはさすが。アラーキーが首都高速上で撮った写真にアークヒルズが写っており、それを建築写真として紹介していたものがいちばん印象深い。そのエリアは入場料もとっていなかった。
対照的に、伊東豊雄展はとにかく部屋ごとのねらいがはっきりしていてすばらしい。勉強になるのは展示の順番。最新プロジェクトをたっぷり紹介して、伊東さんがいまどこにいるのかを簡潔明瞭に展示。次に展示空間ならではの建築的経験を構成。構造の面白さなど、一見マニアックな内容を「わかる」ように見せる。最後にそれまでの仕事一覧を、元所員の個人的なエピソードを練り込んで密度の高いクロニクルに。直筆原稿が熱い。とにかくメリハリ重視で飽きさせない。かといって飛び道具に頼らずしっかり展示内容を伝えきる。ヌーヴェル展と同じ空間でやったとは思えないほど、軽快な展示でした。建築な人が、非建築な友だちとかを連れて行っても大丈夫だと思います。
午後は渋谷で、スフェラで来年予定している飯田竜太さんの展示の打ち合わせ。面白いアイディアが次々出てくる方で、準備のやりがいがあります。建築関係者との親交が厚いこともわかった。だからというわけではないけど、ひとつのオブジェに空間的な発想を投入した、ある意味で建築的な作品を作る作家です。お楽しみに。
夕方東陽町に移動してA4で写真展を見る。対象への愛情をひしひしと感じる内容。その後清澄白河のギャラリーコンプレックスに移動して初めて中を見る。この日はギャラリー小柳(杉本博司)とエルメスギャラリー(今回は会場構成がコンスタンチン・グルチッチ)に行けなかったのが残念。

11/30
中高時代の同窓生と朝ご飯を食べ…の前に、久しぶりに横浜から8時台の東海道線と、品川からの山手線に乗ってしまい、2度圧死するかと思った。田町のkinko'sで書類を作って、午前中いっぱいは誠文堂親交社の大庭さんと打ち合わせ。これすごい良い企画になるんじゃないかと。午後は建築ジャーナルを経由して、光文社の黒田さんといろいろとおしゃべり。夕方外苑前に移動し、オープン直前の中村竜司展にお邪魔する。一通り設置の済んだ会場で、紙を波状に成型した椅子や、そのコンセプト模型とかを解説していただく。インテリアのお仕事が多い方なので、かえって展示内容と実際の展示との間に変な飛躍がなくてすんなり入ってきました。お忙しいところ楽しそうにお話しいただく姿に打たれる。ほんとにありがとうございました。最近、ギャラリーの仕事をメインでするようになって、展示することについて思いを巡らせる機会が多い。中村さんの率直な展示はぐっとくる内容・見せ方。その後渋谷のNANZUKAに、これまた展覧会直前のイラストレーター黒田潔さんを訪ね、来年春の展覧会の打ち合わせ。描く力に溢れた絵をたくさん見せていただきうれしくなる。この時点で20:00。ここでお仕事は終わって新宿に移動し、MDR飯尾さん、INAX高田さん、ぽむ桂さん、藤村くんと思い出横町で飲んだり食べたりして、23:30発の深夜バス(4200円)に滑り込み熟睡。安すぎて怖いです。

12/3
一ヶ月半に及ぶ永山祐子展の撤収。永山事務所の木原さん丸さんと、京都の学生の面々。ほんとに皆さんよく働く働く働く働く…。素晴らしい展示をありがとうございました。

12/5
次回展の準備中に不気味なトラブルが発生。これまでになかった種類のトラブルで戸惑い、ついいらいらしてしまう。なぜこのトラブルが防げなかったのかが悔やまれて仕方ない。仕事の進め方について大いに反省する。

12/7
次回展の施工が進む。今回は床に桐の板を敷き、その上に家具を配置。展示のために壁を新しく作り、部屋っぽいスペースも出来る予定。

12/9
元スフェラのたきざわさんがプロデュースするinspibloというスペースのオープニングに行ってみた。古いビルをたった一人でリノベーションしつつある彼が、「カルチャーハウス」としてオープンさせたスペース。五条大橋西詰めにあるエフィッシュの店長さんと、五条堀川の増田屋ビルにあるギャラリーアンテナの主宰者のトークイベントが行われていた。左京区とは違う、五条系の雰囲気ってあるよなあとかぼんやり思う。京都の中の「左京区」的なものを卒業した人が、その次に自分の仕事を作ってやっているエリア、という印象を受けました。

12/10
スフェラショップの店長の発案で、店内のディスプレイを大幅に変更。広く見えるのに空虚さがない、ステキな配置。

12/11
急遽決まったレセプションと、書店で扱っている商材の営業方法について断続的に打ち合わせ。こういうのは見た目以上に時間がかかる。ある筋からギャラリーの運営方法について相談を受け、がんばって考える。作家をその気にさせる、気持ちよく展示してもらうにはどうしたらいいのか、というお話し。ギャラリーの存続を可能にするモチベーションの所在を言葉にすることで、雇われながらも運営を行う自分の立ち位置を捉え直すことができたと思う。

yamasaki

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2006年12月12日 03:15に投稿されたエントリーのページです。

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