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動物の時代/そこにしかない形式/ジオメトリー


27日、東さんの授業に3週間ぶりに出席。途中からの出席になってしまいましたが、前半は「解離性同一性障害 (Dissociative Identity Disorder=DID)」について、後半は「動物化するポストモダン」について。「動物化するポストモダン」の解説は、主に時代区分についての解説でした。

1945-70年「理想の時代」
1970-95年「虚構の時代」
1995年-「動物の時代」

東さんは社会学者の大澤真幸らが主張する「理想の時代」と「虚構の時代」の時代区分に加え、1995年以降は消費材と情報処理だけがある「動物の時代」であると主張しています。

そういえば、新建築10月号に掲載されていた伊東さんと藤本さんの対談で、「動物」というキーワードが出てきていました。五十嵐さんが藤本さんの展覧会を評して「動物的」だと述べたのだそうです。対談ではわりとフツーに「直感的」という意味で使われていたので残念ながら「動物化」の議論とは関係なさそうですが。

28日は終日事務所で仕事。終電で大学へ行き塚本研で論文生の進行状況をチェック。

29日、プレゼ。プランに関して了承を頂く。案に対するだいたいの疑問は解消して頂けたようでひと安心。複雑な問題が一気に解けてきました。その後塚本研でゼミ。卒論は大詰め。

30日、この日もプレゼ。こちらも了承。そのまま見積図作成に入ることになり事務所に戻って指示。夜、山崎さんが東京にいるとのことでMDRの飯尾さん、INAXの高田さん、ぽむ桂さんと新宿で飲みました。その後深夜後輩YYと駒沢公園まで往復8km。アルコールが抜けず体調的には辛めでしたが、走ってしまえば気持ちよい。

1日夜、ギャラ間で千葉展オープニング。新建築の編集の中村さんに「展覧会どうでした?」と聞かれたので気楽にコメントしたところ、「展覧会評書く人探してるんだけど」とのこと。・・・まさか試されていたとは。

結局書かせて頂くことになり、さっそく会場に戻って千葉事務所に勤める後輩T(ガイシュツ)と議論しつつもう一度おさらい。複数の作家を並べることのできる月評と違い、千葉さん個人の評論となるので緊張しますね。

2日は奨学金を頂いたロータリー財団の集まりがあり、埼玉へ。年度が変わったので毎年発行される機関紙の編集、名簿の管理の方法等、役員同士の引き継ぎ内容を確認。その後、来年出発する奨学候補生のオリエンテーション。自己紹介、財団の話等に続き、スピーチの練習等。

今年の候補生は、国際政治を専攻するU君と環境社会学を専攻しているS君。それぞれ南アフリカ、アメリカへの留学を希望しています。この日のお題は、「それぞれの専攻分野等について、15分で述べよ」というもの。

U君は沖縄出身で、子供の頃から「なぜ戦争が起こるのか」と考えていたのだといいます。大学に入り国際政治を専攻し、フィリピンにフィールドワークに出かけた際、都市開発によって追い出された人々が暮らしている山間部の悲惨な状況をみて、教育開発の問題に取り組み始めたのだそうです。

S君はもともと野生動物に興味があり、大学に入って「環境社会学」と呼ばれる分野を専攻するようになったといいます。野生動物には希少種が絶滅してしまう方向と、生態系のバランスが崩れたことで特定の種が激増するという方向の、両方の問題があるのだとか。アメリカではオオカミの絶滅によって過剰に繁殖したシカの頭数を抑制するため、カナダからオオカミを輸入し、生態系の回復に成功したそうで、こうした問題についての議論を日本で展開していきたいのだそうです。

それにしても、ふたりともスピーチがうまい。慣れもあるのでしょうが、構成が明快で、リズムがよく、聞き慣れない話に人を引込みつつR財団の趣旨ともうまく結びつけています。

終了後、急いで事務所へ戻り、プリズミック・ギャラリーの 中村竜治展のオープニングへ。レクチャーは聞き逃してしまいましたが、会場は若い建築家、編集者などでとても賑わっていました。どれも思考の蓄積を感じる力作ばかりで、大変刺激になります。

例えばこの椅子には「とりあえず『椅子』のふりをしている立体」とでも呼びたくなるような、物理性と仮想性の不思議なバランスを感じます。また、椅子と並んでクマのぬいぐるみのようなかたちが並べられていることからもわかるように、中村作品においては、ある形態を「理解するための」ジオメトリーと、「作るための」それがきれいに重ねられています。

3日は休み。夕方、少しやり残したことがあり事務所で作業していると、後輩I(ガイシュツ)が来所。この日は朝からサッカーをやり、昼からアメフトの試合を観戦し、さらにフットサルの試合を3時間ほどやってきたとか。しかもこのところ毎日6時には退社しているのだという。「会社のグチ」といいながら、ただの自慢話としか思えない。

今週もこんな感じでした。

fujimura

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2006年12月03日 19:17に投稿されたエントリーのページです。

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