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2007年02月 アーカイブ

2007年02月07日

議論の日々


22日~26日はあちこち駆け回っていて落ち着かない日々。懸案事項がなんとか決着しそう。

26日19:00、ヘビーな打ち合わせを片付けて、早稲田のsyncへ。松川昌平さんと田中浩也さんと会い、座談会を行う。年末のsyncactive、20日のSFCでのおふたりの授業の流れで、のっけからハイテンション。社会学とかシステム理論とか数学とかいろいろ引き合いに出しつつ、コンピューター・アルゴリズムの設計とか、googleについての話をしているのだが、(いつものように)創作の根源を問い正すような熱い議論へと展開。

2時間くらいで抑えたかったが、抑えられるわけもなくあっという間に23:30。レコーダーを止め、ぐったりしていると「まだ話足りなくね?」と松川氏。いつ会っても、ふたりと議論すると計り知れない刺激を受ける。

27日、朝イチで後輩JPとMと待ち合わせ、スキーマへ。長坂常さんの話を伺う。芸大時代に考えていたことから、近作の現場での実践まで、いろいろお話し頂いた。新たな発見もあり、長坂さんのルーツも知ることができて、とても楽しかった。

その後、事務所で軽く打ち合わせをして、ハウス&アトリエワンでのゼミに出席後、事務所戻り。23:00南後由和君来所。軽く打ち合わせ。25:00より後輩I、M、JP、FGが来所し、打ち合わせ+議論。明け方5:00終了。

28日、10:00に後輩YK来所。打ち合わせ。13:00青山に移動し、やつか研のT君と打ち合わせ。その後14:00よりABCの南泰裕X五十嵐太郎X槻橋修さんのトークショーへ。出版された本は内容も企画も様々だが、3人のパーソナリティと強く呼応していることがわかった。

終了後、一旦離れて柄沢祐輔君と打ち合わせ+議論。18:00より飲み会。

29日、事務所定例後、午後イチで東浩紀さんの授業@東工大。そろそろ佳境。事務所に飛んで帰ってもろもろ打ち合わせ。

30日、17:00柄沢祐輔君来所。話を聞く。同じ76年生まれで、かつ同時期(2002-03年)にオランダに滞在していたため、多くのコンテクストを共有している。僕がベルラーヘでヴィニー・マースのスタジオに在籍していたとき、彼はMVRDVで働いていたので、MVRDVという存在を研究と設計、学校と事務所という、両面からそれぞれ見ていたことになる。2003年に帰国してからそれぞれ創作を開始したのだが、振り返ってみれば現在の作品にMVRDVからの強い影響が感じられる。とてもいい議論ができた。

31日、近隣でやや小さな問題発生し、協議など。緊張の日々が続く。19:00山崎さん来所。打ち合わせ。プリズミック展が控えていることもあり、展示のことなども相談に乗って頂きつつ、永山祐子さんの展示の話も聞く。最後に「結局は『何を展示するか』だからね。」と山崎氏。その一言で、藤村展の方向性は決まった。

1日、21:00つかもと研でゼミ。修論の追い込み続く。他方、製図室では4年生の卒業設計が始まり、徐々にお祭りムードへ。

3日、8:00つかもと研ゼミ。事務所に立ち寄って、埼玉へ移動し、14:00よりロータリー財団のオリエンテーション。奨学生のスピーチの練習等。毎回、とても勉強になる。

4日、10:00後輩M、I、JP、FG、YK来所。打ち合わせ+議論。後半はK事務所のKさんも加わる。その後、東工大に移動して14:00よりつかもと研でゼミ。修論提出前の追い込み。深夜まで続き、3:00一旦終了。

5日、早朝よりゼミ再開。若干遅刻で8:00過ぎになってしまい気まずい。昨晩は事務所で徹夜だったらしいつかもと師が疲労のあまり「週末は北京」などと意味不明なコメントを連発。その後ハーバードの授業のため成田へ向かう。12:00後輩3名が梗概を無事提出。恒例のランチ。事務所戻り、ほどなく埼玉へ移動し施主打ち合わせなど。

夜、どひ研の先輩である福岡大学の柴田先生からメール。教え子であるM君がこの日からオープンデスクに来てくれているのだが、「よろしく頼む」とのことで気が引き締まる。M君の卒業論文が最優秀賞を受賞したという知らせを伝えて欲しいとのことで、M君に伝え、その場で柴田さんに電話。僕もちょっと話して自分のときのことをなんだかいろいろ思い出す。発表前日、徹夜でパワーポイントをつくって頂いたご恩は一生忘れませんm__m。

6日、14:30京大のとくやま君と待ち合わせ。石上純也さんの事務所へ。飯田橋へ移ってから伺うのは初めて。乱雑とした室内はある意味ではとてもエキセントリックな風景とも取れるが、全体に妙に美しい。

石上さんに聞きたかったことをいろいろ伺う。話慣れているのか、展開がとてもスムース。

終了後雑談をしていると、石上さんが「デザインの方向性をどれかひとつに絞るのは危険だ」という。なるほど。それを聞いてなんだかいろいろ理解できた。やっぱ鋭いなあ。

議論の日々が続く。いいかたちにまとめたい。
fujimura

2007年02月11日

名古屋工業大学レクチャー


6日、工学院大学のA君という学生からメールがあり、早速7日からオープンデスク開始。「泊まり込み可能です」と売り込んでくるだけあって初日から手際が良い(実際に泊まり込むことはなく、春休み期間中のオープンデスクは毎日22時までに終了させるようにしている)。そろそろ卒制も片付いてきたのか、各大学の学生から続々とオープンデスク希望のメールが入っている。いい感じだ。

8日、16時半八束研の唯島君来社。打ち合わせ。しばらくして、南後由和君来社。3人で座談会を行い、収録。南後君とゆっくり話をするのは初めて。いい議論ができたように思う。

その後19時半、K社に勤める同級生のM来社。打ち合わせ+情報交換。23時終了。終電で東工大へ行く。製図室をのぞくと、さすがに緊張感が感じられるようになってきた。後輩Kは順調にスタディを進めているようだ。

9日、朝、出社後、昼過ぎの新幹線で名古屋へ。16時少し前、名古屋工業大学に到着。北川啓介先生と約8年ぶりに再会。

北川先生とは1999年、コロンビア大学のサマースクールに参加した際に出会った。その後何度かメールのやり取りをさせて頂いたあとはご無沙汰してしまっていたが、覚えていて下さり、今回のレクチャーに呼んで下さった。

今回は学部生向けの授業の一環で、名古屋を拠点とする吉村昭範さん+篠原真基さん、東京から中村拓志さんと僕とで3夜連続のレクチャーシリーズとのこと。前日、前々日とも大いに盛り上がったらしく、「『月評』効果(?)で他大学からもたくさん申し込みがありましたよ。」とハッパをかけられる。参加人数は最終的に100名くらいになりそう、とのこと。

予定の16時半になり、会場へ移動。小さな講義室のようなところかと思っていたら、大きな階段講堂のようなところに案内され緊張が高まる。

・・・と思いきや壇上に上がってしまえば意外にも興奮のほうが勝り、テンションが上がる。経歴を紹介して頂き、レクチャー開始。

今回は学部生向けということもあり、「学生時代の作品から紹介してほしい」というお話だったので、悩んだ末、下記のような4部構成にした。

1.2005- 藤村事務所での作品
2.2003-2005 ISSHO時代の共同設計作品
3.2000-2003 塚本研、ベルラーへでのリサーチ
4.2001- Dual Space Study(個人でやっているリサーチ)

1はUTSUWAとK-PROJECTに絞り、設計の詳細や制作プロセスや設計プロセスをやや丁寧に紹介。2は作品解説を比較的淡々と。3は塚本研で参加した「ペット・アーキテクチャー」とMVRDVのヴィニー・マース・スタジオで参加した「SATELLITE URBANISM」という対照的な2本のリサーチを紹介。4は修士の頃からずっと考え続けている「空間と情報の関係」をテーマにした都市空間の経験についてのリサーチで、僕の一連の設計活動において通奏低音を成しているアイディアでもあるので、最後に総括的に紹介。

最後は1-4のまとめとして、現代社会における建築の可能性について、このところ議論し、考え続けているところを述べさせて頂く。全体に、作品についてというよりは、そのような作品を構想させるに至った背景、特に塚本研や、ベルラーへ、昨年の月評などの執筆活動で感じたことについては強調して話した。予定通り90分で終了。

休憩後、質疑応答+議論。都市空間と建築のスタディの関係、設計における感覚と論理の関係、身体感覚についての考え方、留学で学んだことについて、など質問が続く。思ったよりも話を正確に捉えてもらえたのが嬉しいと同時にやや驚く。社会人とか、東京から来たという人もいた。19時過ぎ終了。

意外だったのは、今回のレクチャーの内容について「社会学的なアプローチ」と表現する人が多かったこと。「社会学」的な説明は一切していないし、そういう単語も使っていないので不思議ではあったが、「社会工学科卒」という経歴がそういう印象を与えるようだ。

ちなみに、「社会工学」とは「社会に対して工学的にアプローチする」という学問であるが、話した内容は「工学化する社会に対してどうやってアプローチするか」というもので、ちょっと違うのだが、人から言われるとある種の因縁を感じざるを得ない。

終了後、北川研究室に戻り、懇親会。北川先生、学生の皆さんと話す。「パラサイトシネマ」などの、北川先生の最近の活動についてもお話を伺うことができた。「名古屋のインフラは整いすぎている」という北川さんの認識は面白かった。オランダ人の認識と似ているかも知れない。

最近は学生たちをどんどん海外に連れて行っているのだという。北川研の皆さんは元気がよく、それでいて適度に緊張感があってまとまっている雰囲気が素晴らしい。限られた時間ではあったが、いろいろな人と話せてよかった。

レクチャーは、自分の考えをまとめ、ストーリーをつくるのに絶好の機会だ。うまく今後に繋げて行ければと思う。お世話になった北川先生、学生の皆さん、どうもありがとうございました。
fujimura

2007年02月17日

プリズミック展にむけて


プリズミックギャラリーで個展を開きます
3/16(金)より、5/6(日)まで。

開催まで4週間を切りました。隈研吾のいう「カラオケ的状況」においては、いかに上手く空気を読んで場を盛り上げ、次の人に繋げるかがポイント。ただし、中央アーキ>中村竜治さん>中村拓志さんときた後なので、正直空気読みづらい。

14日、展覧会用DM原稿を入稿。これまで展示された方々のDMを並べてみると、ほとんどが代表作の竣工写真であったため、ここはあえて外してみよう、ということで社内の意見が一致。「プロセス」がテーマなので、ライブ感を演出してみた。

展示の核となるK-PROJECTの1/20断面模型は福岡大のM、工学院のAが抜群のコンビネーションを発揮して制作を進めており、当初の遅れを取り戻しつつある。14日は東工大のベテランSYが来てくれて、場が引き締まった。設立当初から来てくれているSYだが、彼が「2日で終わる」といったら必ず2日で終わるし、「3日かかる」といったら必ず3日かかる。全体の理解が早く、時間の読みが正確なのだ。MとAも刺激を受けたようだ。
彼のようなレベルの高いオープンデスクと出会えたのは幸運だったが、もうすぐ4年生になるため、オープンデスクも卒業しなければならないだろう。誰が彼の後を受け継ぐだろうか。

当社の長期休暇中のオープンデスクは、2週間を単位とした入れ替え制なので、次週からは新しい顔ぶれに引き継がれる予定だ。夏休みにも来てくれた新潟大学のSが再び来てくれることになっている。楽しみだ。

fujimura

2007年02月22日

東京マラソンなど

18日、日曜日。後輩のFGが「東京マラソン」に出るため、JPから招集がかかり、ビッグサイトへ。JP達は朝8時半集合でスタート地点から応援しているらしい。「FGさん、予定より早くゴールしそうなので早めにお願いします」とのことで急いで家を出る。

JPと合流すると、ゴール付近はカラオケ大会とかイベント盛りだくさんでお祭り状態。最寄り駅のりんかい線の「国際展示場駅」には初めて降りたが、スケール感がロッテルダムのBLAAK駅によく似ている。天候が薄曇りなのもオランダっぽさを強調している。

ケータイのサイトでランナーの登録番号を入れると5km毎の通過タイムが出るとかで、かなり正確に位置情報をフォローできるらしい。今風だな。

ゴール地点に組まれた仮設スタンドで一行と合流し、JP製作のオリジナル応援グッズ(うちわ)を手渡され、市民ランナーが黙々とゴールしていくのを眺める。今回は仮装が認められたとかで、スタート地点ではメイド風の人とかいろいろいたらしいが、走っているうちに峻別されていくのか、この時間帯は真面目な格好をした人が多い。

ほどなくしてFGさん通過。我々に気づき、グリコポーズを決め、そのまま軽快にゴール。タイムは5時間30分くらい。仕事であまり練習できなかったらしいが、しっかりやり遂げて素晴らしい。

ビッグサイトは選手への荷物の返還場所+待ち合わせ場所になっており、みんなでしばらく待っているとFGが到着。「満身創痍」とはこのことをいうのだろうか。「足が曲がらない」と言っていたが、そんなFGさんを無理矢理胴上げして記念撮影。そのまま天王洲に移動して打ち上げ。

19日、新潟大学岩佐研のSがオープンデスク開始。昨年夏にも来てくれていたので2度目である。この日は工学院大学のAに一日だけ延長してもらって、プリズミック展で展示する1/20模型の製作を引き継いでもらう。

22日、18:00オーノJAPANの大野博史さん、環境エンジニアリングの鈴木悠子さん来社。K-PROJECTの打ち合わせ。調整事項についていくつか確認など。近隣対策等でちょっと間があいてしまったが、いよいよ大詰めだ。

ふたりともコミュニケーションに独特の間合いを持っている。例えばオーノ氏は意匠出身ということもあり、構造形式の前提とか、全体の主題の設定をすごく大事にする。僕にとっては単なる「意匠と構造」の融合なんていうレベルを超えて、内部批判者のような存在となっている。

役割分担とか責任区分等、立場の違いはあるにせよ、意匠、構造、設備が対等な関係で案をまとめていく設計過程は大事にしたいと思う今日この頃。

ふたりともこのごろ忙しいようで、上り調子なのだなと思わせられる。ちなみにオーノさんは今、スタッフを募集しているそうです。こういう時期に入る人は、将来名前の出る人になるだろうと思う。かつてオーノさんがそうだったように。

ちなみに、オーノ事務所はHPがないそうなので、就職活動中で、オーノさんの事務所に興味のある読者の方は、こちらまでメールでご連絡をいただければ詳しい連絡先をお知らせします。早い者勝ち。

fujimura

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