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ROUND ABOUT JOURNAL vol.1 全コンテンツ解説

1日夜は花見を兼ねROUND ABOUT JOURNAL編集者で打ち上げ@六本木。お互いの記事の感想など。おかげさまでいろいろなところで読んで頂いているようです。ありがたいですね。

では、勝手にコンテンツの解説など。

山崎泰寛「『議論の場』の設計」
最初に山崎さんにこのフリーペーパーの企画を相談したとき、「なぜ藤村展の会場にフリーペーパーがあるのか、説明が必要だ」と指摘され、解説をお願いしました。「議論」することと「設計」することが切れそうになっているところを、うまく繋いでくれました。

松川昌平+田中浩也「『誘導』から『栽培』へ!?」
2006年末のsyncactiveと松川さんと田中さんのSFCでの授業の講評会での議論がなかなかヒートアップしたので、それの延長で座談会を企画した結果、5時間ぶっ通しのガチな議論に。巻頭記事にふさわしい、熱い内容にまとまりました。文字起こし手伝ってくれた長瀬君は大変だったと思います。どうもありがとう。

福西健太「『カーン』と『セシル』の間で」
福西君とはかれこれ7年くらいの付き合いです。伊東さんが最近のGA JAPANでペン大のセシル・バルモンドのスタジオのことを話しているのを読んで「へぇ」と思っていたらたまたま福西君から久しぶりにコンタクトがあって、ペン大にいることを知って急遽お願いして書いてもらいました。彼らしい素直な言葉で紡がれる戸惑いの言葉がいいですね。

石上純也+徳山知永「自然な思考の流れをつくるために」
TN probeでの石上さんのレクチャーを聞いたとき、アプリケーションを作って設計をしていると聞き、興味を持っていたので、アプリケーションを書いた徳山君にも同席してもらって、その話をメインで聞きました。石上さん独特のリズムを誌面でも感じて頂ければ嬉しいです。

長坂常「『宙ぶらりん』にしたまま設計する」
長坂さんは、直接対象に取り組むというよりは、対象の捉え方の手法に工夫を重ねるタイプで、CGとかコンピューターというツールがそこに重ねられているということがよくわかりました。長坂さんのキャラクターがよく出た記事になっていると思います。

松岡康友「建築のロボット化」
「情報技術の進化との関連性から建築を眺める」ということで僕としてはキタキタキター!、みたいな。機会があれば彼の作品や研究を交えてもっと聞かせて欲しいですね。

畑克敏+城間真琴「検索過程と比較過程」
藤村事務所のスタッフに、伊庭野君が切り込むというスタイルが、うまくハマったような気がします。ふたりの性格が浮かび上がっているのでは。

山本茂「藤村事務所が『模型』でやっていること」
オープンデスクの山本君へのインタビュー。インタビューしてみて、考えたことをはっきり言葉にできるという点において、とてもレベルが高いと感じました。

柄沢祐輔「『ゼロの風景』へ、『超論理性』を以て介入せよ」
同い年で、Table of Youthなども一緒にやっている柄沢君ですが、ちょうど同時期(2002-2003年)にオランダに滞在していたということもあり、背景をいくつも共有しているので話しやすかったです。Table of Youthで展開している「脱シミュラークル」というコンセプトと、「非ユークリッド幾何学CAD」というアプローチの繋がりが見えたのは個人的に大きな収穫。

青木弘司「若手からみたワカテ〜形式的で、模型的で、検索的な建築について〜」
藤本事務所で活躍している青木君とのメール対談。塚本さんと同級生だった山田深さんの研究室の出身なので、どこか親戚のようでもあり、気楽に暴投してもキャッチしてくれるような安心感があります。今回の誌面で展開されている様々な議論の、見取り図のようなコンテンツになりました。

青柳創「壁の厚みが気になる」
書き流した大人の文体で読ませますね。「壁の厚み」への想像力は、「あちら側」へのそれと重なるものがあります。

本瀬あゆみ「風景と呼ばれないもの」
ひょっとするとこのテキストは、郊外空間論としても読めるのでは。テアトロ・オリンピコを用いてビーナス・フォートを批判するというのは切り口としてなかなかシャープです。

成島大輔「無数の消失点が、一本の地平線になる」
後日、成島さんの絵本のような作品を頂いたのですが、そこで表現されていた世界観をみて、このテキストの意味もよくわかりました。彼が問題にしている「無数なもの」「無限なもの」「永遠なもの」への恐れや憧れに、大量消費社会や情報化社会のイメージを重ねることもできるような気がします。

佐野哲史「不完全性を設計することはできるか」
ミースvsシャロウンという構図はちょっと図式的になってしまったけど、彼の問題意識がストレートに出た論考になりました。設計しないで余ってしまう空間と、余すことを設計する
空間の違いを説明するのは難しいですが、設計のテーマとして興味深いです。

次回、vol.2の解説も書きます。

fujimura

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2007年04月01日 00:05に投稿されたエントリーのページです。

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