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個展が終了し、次のステップへ進む

おかげさまで、6日をもって「藤村龍至展」が無事終了しました。

満員電車状態になってしまい、「インディーズのライブハウス」と揶揄されたオープニングから約2ヶ月。会期中も各所で宣伝して頂いたおかげで動員数は伸びに伸びてプリズミック新記録樹立だそうです。フリーペーパーも好評で嬉しいです。ご来場下さった方々、準備等手伝ってくれた方々、情報掲載等お世話になった方々、そして機会を与えて下さったプリズミック・ギャラリーの方々、どうもありがとうございました。

本日撤収に行ってきました。片付けてしまうとあっけないもの。代わりに事務所がまた模型であふれています。プリズミックの早川社長、ギャラリー担当の立松さんにもご挨拶。次は平田展ですね。楽しみです。

さて、4月後半を振り返ります。

20日、アトリエワンのレクチャー@イイノホール。ルフェーブルの枠組みの説明から入る。新作も交え、たっぷり2時間。「ガエ・ハウス」や「ハウス・アンド・アトリエワン」のビデオがよい。最後に学部1年生が質問したりして、ある種の開放性を感じた。

個人的には「PUPET THEATER HOUSE(人形劇の家)」の話が一番ぐっと来た。解散しそうな人形劇サークルのために作られたこの建築は、ハーバーマス的な意味での公共圏として構想されている。「リムジン屋台」にしろ、「ファーニ・サイクル」にしろ、今まで「マイクロ・パブリック・スペース」といっても美術展の枠組みで作られた作品というところに何か物足りないものを感じていたのだが、この作品には今までにない迫力がある。

ちなみに、その学部生の「質問」というのは「おふたりの建築はすごく『楽しい』んですけど、何かアドバイス下さい」というものだった。その質問に塚本さんが「『楽しい建築』をつくるためにはまず、『楽しい人』になって下さい!」とか応えたりして、やりとりはとても楽しかったのだけど、同時に難しさも感じてしまった。アトリエワンの「楽しさ」の表現というのはグローバル資本主義がもたらした交換可能に都市空間対する批評なのだけど、ヨーロッパならそういう前提で議論が進むのに対し、日本では「楽しい」=「楽しい人」というように、作家のキャラクター性の問題に回収されてしまう。もう少し土壌を育てるような作業がいるのだろう。

その後レポートを担当する南後君、中山英之さんなど交えて打ち上げ@四谷。昔、ピーター・メルクリが「記号を働きに変える」と言っていたという話を貝島さんがして、塚本さんが「それいい!」とかテンション上がり、中山さんが同調する、みたいな感じの議論で盛り上がる。

23日、20:00塚本研にて全体ゼミ。南後君、柄沢君、唯島君が毎週ゲストで参加してくれていることもあり、調子が出てきた。

26日、中央アーキのサカカヨ、編集者の方、カメラマンの方など来社。中央アーキの編著で出るランドスケープ本で載せて頂くことになり、撮影。

27日、そろそろ個展の会期も終了に近づいてきたのでご案内本格化。12:00お世話になっているR社の方々。近況等伺う。中国での大型プロジェクトが成功された様子。

28日、個展ご案内ピーク。アポイントが1時間毎になる。中学校の同級生なども来る。最後は大阪の先輩カガワ氏。流れで飲み会@千駄ヶ谷。塚本研OBが集まる。

29日、この日も朝からご案内。最後は懐かしいメンバーがそろい、飲み会@西麻布。

30日、再びサカカヨ、ライターの阿久根さん来社。件の本に収録する対談を集録。東京の風景について議論する。面白かった。

1日、16 :00過ぎ、五十嵐太郎さん待ち合わせ@プリズミック。忙しいところを時間を割いて来て下さった。展示のコンセプトを解説させて頂く。「本当にこれからスタートしたんですか」「本当にこういう順番だったんですか」と矢継ぎ早にご質問を頂く。後ほど日記で「立体パラパラ漫画」と形容されていてなるほどと思う。20:00塚本研で全体ゼミ。

2日、18:00ギャラ間の「ホワイトリムジン屋台」でパーティ。新入生等と絡む。

5日、12:00プリズミックに森ビルのIさんご案内。7月にアカデミーヒルズのシンポジウムで呼ぶ某外国人建築家の等など。素材のイメージが強い人物だが、博士論文は都市論を書いているはずなのでそういう流れを提案。都市を語れる若い人材を探しているという。14:00中国で働いていて、最近帰国したばかりのU君とMさんご案内。中国的状況をいろいろヒヤリング。中国はやはり面白そう。改めて伴山人家プロジェクトの中止は残念だ。18:00南後君、柄沢君来社。UMAT打ち合わせ。その後22:00大学にて全体ゼミ打ち合わせ。

6日、個展最終日。この日もご案内続く。14:00ギャルリータイセイのキュレーターHさんと大成OGのYさんご案内。学部生時代お世話になった恩人。ギャルリーでYさんが親しく接して下さったおかげでHさんや大成の方々と知り合うことが出来、コルビュジエやミースのことをいろいろ勉強させて頂いた。

この日もたくさんの方が来て下さった。17:00で終了。長いような、短いような会期が終わった。

展覧会のおかげで少しは私のことや建築のこと、考えていることなどを知って頂けただろうか。やってみて、自分の支持層というか、一定の「オーディエンス」のような方々の存在があるということを学んだ気がする。Table of YouthやROUND ABOUT JOURNAL等で若い連中と絡んできたせいか、私の建築なり、話なりに耳を傾けてくれるのは圧倒的に自分より年下=1977年以降生まれの人で、身近な人(東工大生とか)よりも遠い人(地方の学生とか)のほうがより熱心に聞いてくれるという感触がある。これから文章を書いたり、話をしたりするときにもっと世代的なターゲットを絞っていくのも面白いかも知れない。

それにしても、展覧会を通じていろいろな人に会うことが出来たのは収穫だった。展覧会は確かに情報発信の場ではあるが、同時に情報収集の場としても存分に活用させてもらったような気がする。

7日、15:00東工大で学部2年生の授業アシスタント。ガイダンスのときはじゃが芋のようにおとなしく並んでいた彼らも、1つめのトレース課題が終わる頃には少しずつ表情が出て来る。2つめのトレース課題は吉村順三の「軽井沢の山荘」。17:00塚本研で論文ゼミ、20:00全体ゼミ。この日は4回目。ロッシ、ベンチューリ、コールハース、ルフェーブル、ハーヴェイを一度に少しずつ読み続けてきて、少しずつ知識が共有されてきたか。要約等慣れない学生も多いので少々じれったい場面もあるが、皆頑張っているので次回以降がとても楽しみだ。21日は塚本先生も迎えて討論することになった。

8日、編集の伏見さん来社。ブレスト的に打ち合わせ。少し息の長い企画なので、全体のストーリー作りを一緒に考える。こういう作業は楽しい。

展覧会効果か、最近オープンデスクの応募が本当に増えた。最近は各大学から10人くらいが交代でやってくるようになったが、学部生は授業や課題に忙しいようで、週1-2度が限度のようだ。大学院生がもう少し増えるといいなと思う。

事務所では着工前の某プロジェクトのコスト調整が大詰め。10+1原稿もようやく大筋が見えてきて面白くなってきた。展覧会も終わったことだし、気持ちを切り替えて次のステップへ進もうと思う今日この頃である。

fujimura

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2007年05月10日 01:21に投稿されたエントリーのページです。

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