このところ、諸々慌ただしい。15日、19:00寳神さんと待ち合わせてhhstyle新作発表を覗く。その後伊藤君合流し、中央アーキのサカカヨよりご招待頂いたExit to Safe展@AXISギャラリーのオープニングへ。
展示はどれも面白かったが、アーティストの野老さんの作品が特によかった。衣服をシェルターとして考えるというコンセプトはFINAL HOME的だが、「一枚の布」と「複数のジッパー」いう仕掛けが持つ構成のバリエーションが、オリジナルを凌駕しているようにも思える。
19日、平田晃久展のオープニングへ。会場は相変わらずの混雑だが、人数は適正な感じ。展示は模型+図面+文学的テキスト、という建築展の王道セット。レクチャーも、もっと精緻な理論武装的なものを想像していたら、意外にも素直な内容だった。
平田さんが大阪の堺市の出身だったとは知らなかった。古墳のある原風景について語っていて、土木的なスケールでの幾何学性が緑に覆われて自然のようになる、と平田さんはいう。安中のコンペ案で「土量」について主張していたことが思い起こされる。
20日、16:00バーベキュー@森山邸。住人Nさんのイキな計らいにより、急遽実現。伊藤君夫妻らと6人で押し掛け、森山さんも参加。後輩I(アウトドア系)を連れて行った結果、とてもいい働きで大正解。中間期で天気もよく、最高に気持ちよい。
21日、全体ゼミ。ゼミ後、夜中に後輩Kと走る。往復8km。こちらも気持ちよい。
24日、朝、某社でミーティング。新プロジェクト。流れで定例に合流したらチームの一員に森山邸で会ったばかりの友人Cさんがいてお互い驚いた。面白くなりそう。午後、別プロジェクトの仕込みでミーティング@某銀行。複数の論理を摺り合わせる作業。
事務所に戻り、19:00ミッドタウンのd-laboへ。南後君と柄沢君と合流し、東浩紀さんと北田暁大さんのトークを聞く。RAJのフリペや全体ゼミの流れでMDR飯尾さんよりお話を頂き、10+1で柄沢+南後+藤村の3人で鼎談をすることになったのだが、この日はそのための仕込みも兼ねて。
東さんは最近シンガポールに行ったらしく、伊東さん設計のvivo cityを例に挙げ、「建築家がショッピングモールとか設計するといいと思うんですけどね」と言っていた。何気なく聞いていたが、実は結構本気の発言なのかも知れない。東さんは他にも、「シンガポールで一番飯がうまかったのはvivo cityのフードコートだった」などと述べ、動物化した現代人を積極的に演じてみせる。
トークの大半は下北沢の再開発計画に対するスタンスの違いについての議論の繰り返しだったが、後半になって「最近の東京は車からみないと理解できない」という話へ展開。自動車型のショッピングモールも、コンビニの流通システムも、宅配も、全部繋がっている、という話。建築の畑で「自動車スケールで出来た都市」といえば当然「ラスベガス」が思い浮かぶわけだが、ここでは情報化が絡められている。
終了後、議論しつつ論点を整理。
25日、昨夜の議論の記憶も鮮やかなうちに四谷のMDRに再集合し、10+1の鼎談収録。東京の二層構造から路上観察の系譜、「虚の不透明性」、アルゴリズミック・デザインへという、このところ3人で議論している流れ。いつもしている議論をさも初めて話すかのように話すのは意外と難しいが、柄沢氏の文語体マシンガントークは炸裂。全体として、若い世代の勢いは出ただろうか。
26日、11:00友人Oさんの結婚式@広尾。大勢集まる。17:00ハウス・アンド・アトリエワンへ。ペン大の福西君が帰ってきていることをきっかけにみんなで集まる。神戸の家成さんや、終盤でホンマタカシさんも合流。
28日、新プロジェクトに関連して、朝よりシェアオフィス見学会。総勢20名近くで回る。「シェアオフィス」というとco-labやsyncなど、クリエイティブ系のオープンな空間のイメージを持っていたが、司法系のシェアオフィスは完全クローズド。支配人の話を伺っているとそれでも意外に多様性があることがわかってきた。
29日、20:00山崎さん来社。打ち合わせ。
30日、朝授業、午後ゼミ。なんとか終わって18:00某社打ち合わせ。28日の見学の成果を反映した模型を持参しプレゼ。業務の内容や分担についての共有など。雨のなかダッシュで事務所に帰り、南後君、柄沢君と先日の10+1鼎談の文字起こし原稿の校正を詰める。タイトなスケジュールなのでパソコン持ち寄りでその場でどんどん校正していく。かなりライブだがどんどん話の筋が明快になりテンション上がる。
31日、定例@某社。関わっている人数が多いため、全体検討会の後分科会へ。構造と設備スペックの詳細詰める。スケジュールがタイト。検討のスピードを上げなければならない。その後MDRへ。先日の鼎談の他につかもと師と共著で論考を書いているのだが、そちらの最終確認。
1日、たまっていた原稿がどんどん片付く。中央アーキの本のインタビュー原稿も送信。16:30某社訪問。その後、近くのco-labへ。mosakiの元子さんが受付にいた。mosakiやpointの長岡勉さんらの仕事場をみせてもらう。フリペに執筆してくれた小川さんにも初対面。
2日、11:00コルビジェ展@六本木ヒルズ。ふとしたきっかけで南条館長のツアーに参加することに。展示自体はコルビュジエの建築というよりは、その作家性の全体を追いかける内容。ユニテの一室を再現した巨大モックアップを始め、膨大な資料が極めて体系的かつ体験的に網羅されている。
面白い展覧会であることは間違いないが、展示としての批評性という意味では疑問も残った。作家性の全体を再構成することよりも、『輝ける都市』化が進行しつつある現代の東京においてコルビジェを再読することの可能性を問いかけるようなキュレーションもありえたのではないか、などと思う。
南条館長の説明では、観光で来るお客さんにもわかりやすいように、という配慮があったという。それは仕方がない。しかし、コルビュジエは近代化が始まりつつある時代に工学化する都市を予言し、そこにおけるヒューマニズムを提言し続けたわけで、工学化がリテラルに実現してしまった現在、そこに再びヒューマニズムが復活されるべきなのか、あきらめられるべきなのか、自然に問いかけるような議論は出来ないのだろうか。
fujimura