28日、10:00伊庭野、藤井、松島、本瀬、刈谷、益子さんと自由が丘のスタバにてミーティング。12月発売の『ROUND ABOUT JOURNAL』 vol.3と1月のvol.4について。
場所を移し、11:00五十嵐太郎さんインタビュー。『エディフィカーレ』から『10+1』、『トンチク』から『建築雑誌』まで、数々メディア作りをされてきた経験を中心に話を伺う。解散後、分担して即日文字起こし+原稿化。原稿は『RAJ vol.4』として『建築雑誌』2008年1月号に掲載予定。
29日、13:30ゼネコンにて鉄骨屋、オーノさんと打ち合わせ。主要な議題を詰めた後は担当に任せ、現場の体制について社長と相談等。
18:00編集委員会@建築学会。1月からリニューアルなので編集作業も大詰めで会議も長引く。その後恒例の飲み会→五十嵐さんと目黒線で帰宅。
31日、15:00ゼミ@つかもと研。早々に終わるはずがなかなか終わらず「箱展」オープニングは行けず。20:00設備事務所と打ち合わせ。
1日、14:00打ち合わせ。終了後、その足でdot architectsの家成さん、大東さんと合流して銀座Apple Sotreへ下見。イベント担当の方と設備、配置等について確認。家成さんに今回のために作ってきたという映像を見せて頂く。軽く焦りつつ表参道へ行き、『GYRE』のオープニングの様子を覗いた後、20:00より事務所にて設計定例。
2日、打ち合わせが予定より早めに終わり、銀座へ。喫茶店でスライドを確認した後、Apple Storeへ。家成さんたちが既に到着。石上さん、松川さん、南後君も到着。控室で軽く打ち合わせ。開演10分前、客席を見ると結構埋まっている。
18:00になり、予定通りイベント開始。今回は直前のメール告知のみだったので動員が心配だったが、来場者が100名を超え、会場では立ち見が出ている。家成さんの挨拶の後で、コンピュータの技法を語るというよりも、意味を考えたいということ、コンピュータライゼーションを場所論との関係で捉えたい、という論点を提示してイベント開始。
トップバッターは石上さん。『神奈川工科大学の工房』を中心に。パワポで設計のプロセスをざっと見せ、後半は件のソフトをデモ。CADだと拡大したときに柱が点になってしまう、という不便さを解消するための手段だったというソフトウェアは、模型や手書きのプランと徹底的に並列されており、ある種のミクストメディアを構成している。
2番手は家成さん。「時間が止まったような気がした」という震災の体験を出発点に、現在進行中の『House 00』を語る。かつて飯島洋一氏が『崩壊の後で』という論考でユニット派批判を仕掛けたが、本当の意味で震災の影響を受けたのは彼らの世代であり、新たな文脈が浮かび上がるのはむしろこれからなのではないかと思う。「復元と更新」というキーワードとともに、素材やディテールを絞らずに部分毎に個別の対応を重ねることで全体を構成する手法を提示。
3番手は自分。今回は最初に魚の発生過程の写真を用い、『建築の発生過程』と題してプレゼ。『K-PROJECT』の設計プロセスを分析し、境界条件(21個)とプロセス(40段階)の関係を図にして示す。まだ洗練されてはいないが、僕は「設計する」ということについて設計していて、それが場所の潜在的なコンテクストを復活させることに繋がる、というストーリーを提示。
最後は松川さん。『砺波の美容室』の設計プロセスを中心に。行為の関係性を表した抽象的なダイアグラムからスタート。場と場の関係を選び取り、インタフェイスを組み込むプロセスのなかで自己組織的なプランを発見し、その全体性として現れてくるもののなかに自然の偶発性を呼び込みたいと主張。ソフトウェアを用いた設計のプロセスというレベルを超え、ソフトウェアを相手に議論を重ねた思考のプロセスと読んだ方が相応しい。
その後、南後君の仕切りで討議。ジオメトリーとメタフィジックスとの関係、新たな建築的思考のスキームとしてのメディアのインテグレーション能力、表象的な記号化に頼らないコンテクストの読み方をコンピューターを介しながら開花させる可能性、ハーヴェイ的な「非場所」の固有性を立ち上がらせる媒介装置としての建築の可能性について、など。うまく話題を行き渡らせて議論を深めていく。
最後に会場からドミニクが質問。「皆さんの話は設計プロセスの話に終始していて、竣工という物理的なプロセスが終わった後のプロセスについて話していないのでは」と突っ込みが入る。
包括的な質問なので4人とも答える。
藤村:「設計プロセスを作品単体で考えない、という捉え方がある。ある方法論を継続的に展開していくことで、関係性が生まれていく」
松川:「メタボリズムのように物理的な新陳代謝を問題設定自体が困難。生物のメタファでいえば、遺伝子を設計している」
家成:「ディテールや使い方を含め、『いかに朽ちるか』を考える」
石上:「クライアントと設計者という2者の問題に終始したくない。いろいろな問題がよく分からない状態で建ち上がってくるといい」
さすがドミニク。議論の補足とまとめを兼ねたような、いいところを突いてくる。ひと通り議論を終え、建築をめぐる生物/無生物の境界という壮大な論点が提示されたところで終了。
4人の発表も刺激的だったが、南後君の仕切りが素晴らしく、心地よい充実感が残る。そもそも「なぜ生物のメタファーなのか」や、建築そのものの性質(ネイチャー)とメタファーの関係などについては今後もっと議論を深めていきたいと思うが、単なる技法の話や「恣意性の排除は可能か」などといったつまらない堂々巡りを避け、新しい議論を展開できたのではないかと思う。
年明けの1月19日(土)にINAX GINZAで『ROUND ABOUT JOURNAL』のイベントをやる予定なので、またこのような議論の続きをやりたい。
3日、13:00田中浩也、松川昌平、柄沢祐輔、南後由和、ドミニク・チェン、飯尾次郎さんが来社。諸々ミーティング。前夜の記憶も生々しいうちに、再び熱い議論を交わす。それぞれが個々に精力的な活動を展開しているメンバーであるが、話せば話すほど、高い次元での共時性を感じる。「アルゴリズム特集」で盛り上がった矢先に『10+1』が休刊してしまうのは残念ではあるが、僕らとしては次の流れを作り出すべく走り出すのみである。
fujimura