« 人が集まり、意見が飛び交う状況をつくる | メイン | 仕掛けたものが勝つ »

スタンスが問われる

21日、槻橋さんを囲んでToY4打ち上げ。メンバーは続々と就職を決めている。決まっていないのはスイスに留学予定の後輩Kとコンペ王Fのみ。アトリエ、組織、ゼネコン、留学と進路は様々だが、M1の後半にもなるとどういう立場で建築に関わって行くのかというスタンスが問われ始める。

途中まで槻橋さんに「批判的工学主義」について批判されていたような気がするが、いつの間にか爆睡。大学院に入りたての頃、つかもと師に「建築家は徹夜明けであろうと何だろうと、朝まで語り、語り、語りまくらなければならない」と言われたことを思い出し反省。

それにしても、槻橋さんのあの溢れるようなエネルギーはどこから湧いてくるのだろう。設計と編集の関係をどのように捉えているのだろう。いつかじっくりインタビューしてみたい。

22日、二日酔いの頭を引きずり9:15発のぞみで名古屋へ。名古屋駅でFLATのメンバーに会い、そのまま「東海地区合同卒業設計展」の会場である名古屋市立大学へ。久野紀光先生に久しぶりにお会いし、近況を伺う。

今回の合同講評会のゲストは乾久美子、原田真宏、武井誠、中村竜治、藤村龍至というメンバー。個別にざっと展示を見て、各自で面白そうな作品を1点選ぶ。

選ぶ基準は好みもあるが、最近は「これを選ぶとこういう議論が展開できるかな」という判断もできるようになってきた。まあ、そうは言っても結局のところプレゼンに実力は出てしまうものだから、誰が選んでも選ばれる作品はある程度絞られるだろう。

・・・とタカをくくって控え室に戻り、ふたを開けてみると全員バラバラ。お互いに「それのどこがいいんですか」というくらいに選んだ作品の傾向が違っていて面白い。控室でしばらく話す。中村さんが「建築家はかたちに責任を取らなければならない」というので「かたちは建築の一部に過ぎない」と返したら早速議論が白熱。

2次審査では模型を使ったプレゼと質疑応答。前半は場所性について、後半は作家性について問題提起してみる。

途中乾さんがある作品について「その変なかたちの突起物は何か」とかたちに集中的に突っ込んでいるので、僕が「この作品が提示している一連のストーリーのなかでは、その突起のかたちはジョークのようなもの」と応援演説する場面があった。

議論していると、「設計を通じて場所を理解する」という姿勢に共感し、かたちそのもののインパクトよりも「建築的思考をどう使ったのか」というストーリーを重視するスタンスを強調する自分に気がつく。振り返ると、この日の議論の主題のひとつは「かたち」派(乾、中村)と「ストーリー」派(藤村)の対立にあったのかも知れない。講評会の主役は学生の作品だが、結局のところ、講評する側のスタンスが問われるところが面白い。

議論を経て投票の結果、1位と3位が同率となり、再投票の結果「せんだい」でも上位に入ったという作品(かたち派)が1位。1次審査で僕が選んだ作品(ストーリー派)は3位に。

懇親会では入賞者やFLATのメンバーと話す。なかなか盛り上がっているようだ。今回のイベントをきっかけに、新陳代謝を繰り返しながら世代をつくるグループに育って行って欲しいと思う。

その後、名市大の伊藤先生、久野先生、愛知淑徳大の清水先生、名古屋大の恒川先生、生田さんと飲む。学生だけでなく、先生方の繋がりも深い。これからもいろいろ交流させて頂ければと思う。

この春もいろいろなイベントに呼んで頂いたが、この春最後のイベント出演が今週25日に予定されている。

アーキサミット08 東京 春の陣

86世代のスタンスを問う機会としたい。イベントに参加する諸兄は「朝まで語る」覚悟で臨んで頂きたい。
fujimura

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.round-about.org/cgi/mt/mt-tb.cgi/94

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)

About

2008年03月23日 22:04に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「人が集まり、意見が飛び交う状況をつくる」です。

次の投稿は「仕掛けたものが勝つ」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。