ROUND ABOUT JOURNAL vol.7が台湾の雑誌『DIalogue』をジャックして発行されました。なんと10ページ!!巻頭鼎談ではこれまでの活動、LRAJのリポートとともに台湾の建築ジャーナリズム事情をワソサソこと王銘顕さんに伺いながらディスカッションし、中国語と英語に翻訳されて掲載されています。
収録の様子はマシツマ日記でどうぞ。
K PROJECTの現場写真をUP。スペイン人の写真家Javier Callejas Sevilla氏が撮ってくれたもの。東京がアンダルシアみたいにみえる。現場ではもう外装工事まで終了。竣工まで気を抜かず、急ピッチで進めなければならない。
8日、折からの悪天候により飛行機が遅れてしまい、大江匡さんのインタビュー延期。18:00現場。怒号が飛び交う現場小屋(恒例)。人間関係のもつれを取り除くのも建築家の大事なお仕事。
9日、10:40アシスタントを務める設計製図第一授業@東工大。2004年以来4回目だが、今年で最後になる予定。毎年思うことだが、表情なくぞろぞろと入ってくる新2年生はイモのようである。設計製図第一とは、イモがヒトに進化する過程である。
先生からの言葉、課題説明、製図道具の説明、製図板の配布、課題の配布を終えて終了。水曜日はサークルがあるらしく全体にソワソワしている。この空気に触れると春が来たなと思う。
10日、11:30打ち合わせ@INAX。RAJやLRAJでお世話になった虫鹿さんに近況を伺いつつ、諸々ご相談など。動くときは素早く。
11日、打ち合わせやアポ続く。11:00書籍企画@事務所、13:30プロジェクト定例@品川、16:00K PROJECT現場、19:00佐藤敏宏さん、花田先生@新宿、21:00構造打ち合わせ@オーノJAPAN。
花田先生にRAJの活動をご報告。ジャーナルを研究している方に「ジャーナルです」とモノを渡すのはさすがに緊張するが、先生は批判するでも賞賛するでもなく、「ジャーナルを名乗るにはエディターシップを発揮しなければならない」「定期的に刊行されなければならない」と講義して下さった。
佐藤さんから「RAJはジャーナルではなくPRに過ぎない」と批判され続けてきたが、先生からは「ジャーナル共同体」なる概念を教えて頂く。国家の定義(国民、領域、主権)と同じで、読者、研究領域、方法論、がそろえば、「ジャーナル共同体」が成立する。方法論とは、固有の思考を強調することで共同体の内外に線を引く作業である。RAJは建築的思考の固有性、世代の固有性をテーマとしているから、まさに我々のやっていることである。
いつも思うことだが、周縁から中心へ、オルタナティブからメインストリームヘ、議論を開いていくためには、議論の生成過程の全体を設計しなければならない。つまり、時間的に考えなければならない。
しかし、実際によくありがちなのは言葉を易しくしよう、とか、違うジャンルの人の話を聞こう、とか、ある種の空間的な発想である。一見開いているようでただ漠然と話題を逸らしているだけのことも多い。留学すれば何かが得られる、と漠然と期待するのと似ている。
議論を開くためには、まず議論がなければならない(大前提)。そのためにはまず、ジャーナル共同体を結成し、アイデンティティを確立するところから始めたほうがいい。
まず議論する仲間をつくり(1=結成的段階)、次に議論を通じて共同体のアイデンティティを確立し(2=確立的段階)、そこで獲得されたテーマを社会に広め(3=PR的段階)、論争を仕掛け共有していく(4=政治的段階)、という一連の段階を経て「ジャーナル」は形成されていくと考える。
これを建築家の人生と重ねるなら、1=20代(修行)、2=30代(住宅)、3=40代(商業)、4=50代(公共)に対応するのではないか。一見閉鎖的な議論からスタートし、だんだんと開放されていって、社会化されていく。だから20代建築家は同世代と積極的に交わったほうがいいし、30代建築家は議論を仕掛けてアイデンティティを確立したほうがいい。そうやってその先の広がりを獲得していく。
つまり「議論の場の設計」とは、人生の設計なのである。だからこそ、今やらなければならないことがたくさんある。
fujimura