日本建築学会の機関誌『建築雑誌』6月号の第2特集「批判的工学主義に向けて」を担当させて頂いた。
フリーペーパーでの議論をきかっけに柄沢祐輔、南後由和と展開して来た「批判的工学主義」を35,000人の読者に向けて放つ。柄沢+南後+藤村によるテキスト、大江匡氏、林昌二氏、長谷川一氏、岩佐明彦氏へのインタビュー。組織的アトリエの大江氏、アトリエ的組織の林氏、メディア論の長谷川氏、研究者の岩佐氏、と立場は異なるが批判的工学主義を論じる上で欠かせない方々にご登場頂いた。いずれもコンパクトだが重要なコンテンツとなっている。
https://secure1.gakkai-web.net/gakkai/aij_zassi/index.html
僕らは日本社会におけるアトリエと組織・ゼネコン系の対立を問題にしているが、これを『10+1』でやるのと『建築雑誌』でやるのとでは意味も効果も違う。チャンスを下さった五十嵐編集長に感謝したい。
継なる仕掛けは10月に建築会館で開催される建築文化週間のシンポジウムである。1月のLRAJ、6月の『建築雑誌』批判的工学主義特集に続けて、より広い議論の場とするべく仕込み中。
『建築雑誌』学会の会員でない方は南洋堂等で購入できます。お問い合わせを。
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もうひとつ、『JA』に初めて取り上げて頂いた。10日から店頭に並んでおり、学生たちからも「買いました」というリアクションがちらほら。
今回選ばれているメンバーは全員30代のアトリエ系建築家のみ。『建築雑誌』に比べると発行部数はずっと少ないのかも知れないが、全編英訳されるということもあって、海外への広がりもあり、とても緊張した。僕はあえて竣工写真をほとんど載せず、理論、方法論、実践をオーソドックスに提示することにした。
あえてピークをつくらない乾さん、模型写真+手描きスケッチでスタイルを提示した石上さん、作品紹介に徹した長谷川さん、スケッチを全面展開した中山さん、コンセプトでまとめた平田さん、絵はがきのようにページ毎のレイアウトを完結させた中村さん、キーワードでまとめた藤本さん、というように8人8様だ。
ぱっと見て図像を中心に説明するイメージ派(乾、石上、中村、中山)と形式を中心に説明するフォルム派(藤本、平田、長谷川、藤村)と分けられるように感じる。よくも悪くもイメージとフォルムに拘泥する内向きな建築家像が世代の紋切り的なイメージとして固まってきたような気がするが、このままでいいのだろうか。月末にINAX:GINZAで開催される連動企画展(6/28-7/5)、シンポジウム(6/28,7/5)は、この世代に対する新たな批評を構築する機会としたい。
申し込みはこちらへ。
https://www.japan-architect.co.jp/JA70_Symposium/
fujimura