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ディスポジション/次世代のコンビニ

BUILDING Kの竣工引き渡し、学会の黄表紙論文の提出を終え、ほっと一息つきたいところだが、書籍企画、原稿依頼、ゲスト審査員依頼などが続く。

28日から始まるJA連動企画「風景の解像力」展の会場調整も佳境。それぞれの建築家の希望を叶えるのは想像以上に骨が折れるが、調整ごとは嫌いではないし、お祭りのようで楽しい。内容は各事務所とも気合いが入っているのでシンポジウムの抽選に外れてしまった人も、展覧会には来て頂ければと思う。会期が短い(6/28-7/5)のでご注意を。

14日、前日に満田衛資さんより連絡がありBUILDING Kへご案内。その後ロータリー財団の最終オリエンテーションのため埼玉の坂戸へ。奨学生を送り出す。13:00から19:00までの長丁場。ロータリーの委員の方々も交代。打ち上げのあと、この日開通した副都心線で渋谷へ。後輩イハツの初担当作である14番出口を通って出ると、本人がいたw。突っ込みどころは満載ではあるが、イハツらしく都会的で端正な仕上がり。内側のガラスにエスカレーターを上り下りする人が映ってカコイイ。

17日、小さな改装の現場。4月入社の櫻井の初担当作。細かなミスが出てしまったが、いいスケールでまとめられたのではないか。お施主様にも喜んで頂けてとりあえず一安心。

19日、この日はアポだらけ。10:00長谷川豪さん、JA編集部の橋本さん、有岡さんとJA展シンポジウム打ち合わせ@新建築社。顔ぶれから言ってどう転んでも面白くなるだろうが、当日の話の道筋をつけるべく若干の議論。

昼食後、13:30PROJECT KOHの定例@品川。いよいよ現場が始まる。気を引き締めて行きたい。移動し、16:00JA展会場打ち合わせ@INAX:GINZA。細かい確認。基本的なことを話し合ったあとはスタッフの伊藤に任せて移動。

18:00過ぎ、スタッフの城間とオーノさんと待ち合わせBUILDING K打ち上げ@リーガロイヤルホテル早稲田。お施主様のお招きで設計事務所、ゼネコン、不動産管理、銀行など、関係者が一同に揃う。お施主様のスピーチに感動。紹興酒に酔いしれて帰宅・・・したいところだが帰社し住宅のお施主様と打ち合わせ。終電ぎりぎりまで。

20日、10:00PROJECT n-GN1の設計分科会@現場事務所。午前中の築地は活気があって面白い。躯体が地上に顔を出して来た。仕上げを徐々にFIXさせていくべく打ち合わせを重ねる。18:00打ち合わせ@MDR。書籍企画と別企画、原稿など3件の打ち合わせ。

21日、10:00住宅打ち合わせ。コストコントロールに苦しんでいるが、何とかまとまりそう。当たり前だが、住宅の計画はビルとは違う難しさがあり、勉強になる。フィードバックを繰り返し、案はどんどん進化している。

14:00『ディスポジション』刊行記念シンポジウム「『うまくいくこと』の倫理と技術」@代官山ヒルサイドプラザ。岡崎乾二郎、小林康夫氏と並んでプレゼンテーション。南後君に「よく引き受けましたねえ」と言われびくびくしていたが、小林先生と岡崎さんにもいろいろ突っ込んで頂き、珍しかったからか会場からも質問が集中。「うまくいくこと」に絡めてきちんと反論できれば良かったのだが、しどろもどろに返答。

残念ながら本の内容について突っ込みを返すことはあまりできなかったが、建築設計における「うまくいくこと」の作業イメージを示すことは辛うじてできただろうか。声を掛けて下さった方々に感謝したい。

本番後も岡崎さんには「超設計プロセス論」のみならず「批判的工学主義」についてもいろいろ突っ込んで頂き、「『批判的工学主義』というのは『批判的批判的地域主義』ということだな!」とご理解(?)頂く。

会場に塚本研の後輩KとSとMYが来ており、打ち上げ後合流して感想を聞く。建築界にはない議論が展開して楽しめたとのことで一安心。帰社し打ち合わせをこなすも頭の芯が疲れる。

22日、10:30近代美術館の「建築が生まれるとき」展へ。担当学芸員の保坂さん経由で『美術手帖』誌での展覧会評のご依頼を頂いた。第一印象としては思考を空間化している青木パートが、青木さんにとって模型を時系列に並べることと設計の手法があまり関係ないように思えた。思考過程の単なるビジュアリゼーション(結果論)と、設計プロセス論(方法論)は大きく違う。逆に青木さんがストーリー(=物語、ナラティブ)についてすごく気にしているのが80年代的思考の影響が感じられて面白かった。

移動し、明治大学へ。学生団体MADS主催のコンペの審査員。お題は社会学的フィールドに建築的な問いを立てる、という趣旨で「次世代のコンビニ」とした。いろいろな案が出たが、形態を提出したもの(曲線で構成された案など)と空間モデルを提出したもの(住宅型のコンビニなど)、に分かれた。両者とも建築的思考と言えるが、より抽象的な後者を高く評価した。

審査では提出された案全てを整理して議論の軸を作り、分析しながら評価を決める、というある意味ではとてもオーソドックスな手続きを採らせてもらった。いいと思う作品をピックアップして、それだけを礼賛するだけだと審査員と選ばれた人だけが楽しいコンペになってしまう。全員の案をきちんと拾って、議論の全体に位置づけるというプロセスが大事だと考えている。そうすれば参加した人全員がコンペの意味を見出せるはず。

終了後のレクチャーは「批判的工学主義」と「超線形設計プロセス論」について。建築の芸術性よりも政治性を強調した。コンペの審議についての考え方と連続する話でもある。今までにあまりみられなかった議論なので、学生たちもきょとんとしている。僕の提示するストーリーは文章よりもレクチャーの方がわかりやすいと思うが、少しはこちらの考えが伝わったのではないかと思う。
fujimura

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2008年06月22日 01:47に投稿されたエントリーのページです。

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