昨日で「風景の解像力」展終了。シンポジウムも盛況でイベントとしては大成功。新建築社とINAXのコラボレーションというかたちが作れたのはよかった。このような場を作って下さった両社の皆さんには感謝したい。
今回の雑誌、展示、シンポジウムは、多角的に各建築家のアイディアを知らせるいい機会になっただろうし、自分にとっても世代の近い建築家の皆さんと並んで雑誌や展覧会でプロジェクトを発表する初めて機会だったのでとても勉強になった。
順番に振り返ってみよう。
まず雑誌で思ったのは、自分たちのページが全体の中でかなり浮いてしまったということ。最初に編集長の橋本さんから頂いたお題は「作品紹介ではなく、ステートメントを述べるように」と言うものだったのであえてテキストに6ページを割き、かなりはっきり理論的な文章を書かせてもらったのだが、ビジュアル・インパクトという意味では少し弱かったかも知れない。もっとも、しっかり文章を書いておくとあとでじわりじわりとリアクションが増えてくるので、長期的にみてどちらがいいのかわからないが。
次に展示で思ったのは、特に僕たちの場合は模型がメインだったので、本より意図がはっきり出たということ。今回も方法論に特化した展示を試みたが、隣の藤本さんや石上さんの展示をみて、何事もつかみが大事だという気もした。もっとも、デビュー戦では全力でやるしかないのだが。
最後にシンポジウムで思ったのは、改めて思いを伝えることは難しいということ。自分のキャラクターは出せたし、話したいことを話せたのでその意味では後悔はないが、あとで長谷川さんに「自分は他の人たちがやろうとしないことをやっている、とはっきり言えばよかったのに」と言われ、なるほどと思った。
終了後、南後さんに「今までの発表のなかで一番よかった」と言われ、写真家の川村さんやNUNOの安藤さんに「今までは隙がないという印象があったが、今日の話を聞いて好感が持てた」と言ってもらえたものの、藤本さんには「昔、ギャラリー間で篠原、長谷川、隈、藤本で出たときの篠原さんみたいだった」と言われる。要するに浮いていたということでは。
いつもそうだが、イベントで何かを大量に発信した後は、エネルギーを大量に放出するのでぐったりと疲れる。昨年のプリズミック・ギャラリーのときはオープン後しばらく何も手につかなかったほど。最近は立ち直りが早くなって来たので以前より馴れて来たとも言えるが、意図が通じなかったり、思うような評価が得られないことで、若干のフラストレーションも溜まる。
でもまあ、それがよいのだ。今回できなかったことを改善して、次に活かせればよい。またみんなで集まって、表現して、議論できれば楽しいではないか。
fujimura