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2008年08月 アーカイブ

2008年08月04日

5〜6月に見たものなど

さて、しばらく経ってしまったが、6月14日をもって東京を引き払い、(転勤で)京都に戻った。家族としては長く、仕事としては短い1年3カ月。個人としても、round about journalのフリーペーパーやイベント、箱展で仕事をさせていただいたこと、アーキフォーラムで魅力的なゲストにお越しいただいたことなどなど、この期間は短いながらも非常に濃密な時間だった。できなかったこともまたたくさんあります。京都で生活を仕切り直して、また楽しく建築とつきあっていきたい。

前回の更新以後見たもののメモ。5〜6月の出来事は、ずいぶん前のことのように思う。

まず、「中村竜治展」(08/5/22、OZONE)が素晴らしかった。入り口にあった箱展「insect cage」の美しいスタディ模型群に、あらためてほれぼれと見入った。
 さて、展示空間に入った最初に感じたのは、「写真と同じように白い」ということだ。だがもちろん、写真と実体験が同一であるという意味ではまったくない。写真は視角として白く、空間は経験として白い。スペースいっぱいに充満する白い光。数十枚の薄いクロスが天井から吊り下げられ層をなし、内側から大きな「かまくら」のようにえぐられ、一つの室が生まれる。クロスの素材感と、鋭利な刃物で掻き取らられたかのようなカーブが、絶妙にマッチしていた。
 一方で、えぐられて室内となった空間が、とても暴力的で唐突な現れ方だなとも思った。ある日突然、未知なる空間のただ中に放り出されたかのような経験だった。注意深く見上げると、展示の外側遠くに、天井面に走る規則的なグリッドが見える。天井面とクロスをつなぐテグスが見え、きわめて美しい収まりであることもわかった。吊られたクロスの裁断面が繊細にコントロールされており、そのエッジの表情が、空間の印象を決定づけているのだろうと思った。

 「バウハウス展」(芸大美術館)も面白かった。展示中盤の、学生たちが授業で提出した課題作品が興味深かった。眺めていると、同じ学生の名前が何回か登場している。ひとりの学生が異なる課題に対応し、そこに作風らしきものを感じることができる。ほんの短期間のバウハウスの輝きを、時代状況と重ねて知るのは愉快なことだ。

 そして、「ピーター・メルクリ×青木淳 建築がうまれるとき」(東京国立近代美術館)。キュレーターの保坂さんの慧眼というほかない好企画だと思う。青木さんはたくさんの模型を並べ直して、ひとつの建築がつくられていく様を展示。観客は文字通り紆余曲折しながら、思考の痕跡を目の当たりにすることになる。一方メルクリさんは、基本的にスケッチの展示。一群のスケッチは、隣接するスケッチ同士で微妙な差異を持ち、そのズレが、隣接する二枚の絵の間にある途方もない時間(長短とは関係ない)の存在を教えてくれる。
 対照的な展示方法も面白い。動線化された青木さんの展示に対して、メルクリさんの展示は一つ一つの作品に対峙することが要求される。会場構成を担当した西澤徹夫さんによると、入り口から一番遠い、一番奥の壁には一切展示をしたくなかったそうだ。
 なるほど、展示スペースを埋めようと思えば、白いままで残しておくのはいかにももったいない。しかし、真っ白なままの壁の前を歩いて、展示の続きを見に行こうとすれば、また青木さんの展示も見、一旦立ち止まると、展示室の一番奥から入り口付近を遠くに見やることになる。すると突然、展示スペースをひとつの空間として感じられる。ようやくメルクリさんの模型に辿り着いたときには、模型やスケッチが生み続ける差異を見つめ続けるという、不思議な快楽の虜になってしまう。絶妙な構成だと思った。
 それにしても、近美会館以後、なんと4つめの建築展だという。直近が「ポストモダン建築展」だったこと、回数の少ないこと、そして今回が青木×メルクリだったことなどを考えあわせているうちに、呆然としてしまった。

 最も近い時期に見た、世田谷美術館の「石山修武展」も良かった。特に、ドローイングのすばらしさが記憶に残って仕方がない。偶然聞けた、川合健二を語った連続講義も面白かった。丹下さんが与えるほんのわずかな設備スペースに込められた天才の発想。自由とは何か、と考えざるを得ない。さらに、昨日の新日曜美術館も興味深く見ることができた。今思うと、3月にインタビューして以来、石山さんが語る建築が頭から離れてくれないことに気づく。

 他にも、ROUND ABOUT JOURNALVol.8公開収録@神戸芸工大や、北海道で五十嵐淳さんにお会いしたこと、アーキフォーラムで1年間ぶっ続けでいろいろな方のお話をお聞きしたこと、藤村くんが返答してくれたBUILDING Kのこと、「批判的工学主義」を僕がどう考えているかなど、ここ数週間は考えごとをする機会が多い。

yamasaki


2008年08月05日

『新建築』の表紙

28日、編集委員会@学会。途中退出し、スタッフと構造家の大野さんと待ち合わせ、近所にあるゼネコンにて打ち合わせ。少々ヘビーな空気からスタートしたが、ポジティブな空気で終わる。何事も早めの調整が肝要。

29日、11:00鳥村さん追加撮影立ち会い@BUILDING K。14:00日経アーキテクチュア取材。19:00H邸の工務店営業+積算担当者来社。

21:00長谷川豪さんインタビュー。長谷川さんは元々つかもと研での同級生だが、互いに作品を発表するようになり、文章を書くようになり、展覧会やシンポジウムに出るようになってきてからというものの、議論していて楽しいと感じる。この日も話題は自然に展開し、とても楽しいインタビューとなった。

しかし、いつから彼はあんなに渋く、さわやかになったのだろう。切断よりも連続を、対立よりも関係を強調するスタイル。これは好かれる。対して僕は連続より切断を、関係よりも対立を強調するのだが、それは異分野の人と意見交換するようになり、つくることの前提を説明する場面に多く出会ったせいだろうと思われる。逆に長谷川は建築分野の諸兄と交流するようになって連続や関係を強調するようになっていったのかも知れない。

31日、朝起きてメールをチェックすると「おめでとうございます」のメールがちらほら。BUILDING Kが『新建築』の表紙になっているらしい。プレゼンテーションしたいことをいろいろ詰め込みすぎて、少し心配していたのだが、まさか表紙に掲載して頂けるとは。四方編集長はじめ、『新建築』編集部の方々の英断に感謝したい。

11:00A邸引き渡し@和光。13:30定例@品川。移動し、16:00南後由和さんインタビュー@東大。この日を最後に助教に就任するとのこと。学生時代最後の記念すべきインタビュー。じっくり話を聞くのは初めてだが、各段階できちんと経験をストックさせながらキャリアを重ねているのがわかる。

20:30中山英之さんインタビュー。すごい人数がアトリエに集まっている。聴衆が多いので少々緊張したが、中山さんの回答は鋭く、かつ的確で、一瞬こちらのインタビューが上達したかと勘違いしてしまうほど無駄がなかった。終了後、スポーツの後のような壮快さを感じる。

1日、銀座プロジェクトの打ち合わせで外を回る。途中、本屋さんで『新建築』をチェック。本当に表紙になっているのを確認し、購入。

移動し、午後はキッチンショールームにて打ち合わせ。終了後、近所の「HUNDRED CIRCUS」へ。旧「ホテル海洋」の建築をコンバージョンしたリプラスの看板プロジェクトで、『新建築』8月号でも詳細に紹介されている。山口誠さん、永山祐子さんの部屋はどれも面白いが、足下のエントランスまわりが思ったよりも窮屈に感じた。

20:30大西麻貴+百田有希インタビュー。意外と苦戦。「スタンスを問う」インタビューだけに若い人は難しいが、じっくりと質問を重ねて答えを引き出す。

2日、納涼会@BUILDING K。屋上でのパーティは想像以上に気持ちよい。くぼみに家具がぴったりとはまって、スケールもいい具合である。来れなかった人も多かったので、涼しくなる頃にまたやりたい。
fujimura

2008年08月11日

2008年後半戦

4日、12:00設計製図第一講評会。この授業、帰国直後から4年間アシスタントを担当させてもらった。東工大を9月に満期退学することになったので(論文の作成は継続)、東工大でアシスタントを務めるのは今年で最後となる。いろいろと勉強させて頂いた。

5日、16:00名古屋工大の北川啓介さんインタビュー@BUILDING K。『建築雑誌』でマンガ喫茶に泊まり続けるというレポートを発表するなど、とにかく型破りでバイタリティのある人、という印象は1999年の夏に初めてニューヨークでお会いしたときから変わらない。当時北川さんはライザーウメモトのところで働いていて、僕はまだ建築を始める前、コロンビア大学のサマースクールに通っていた。

20:00この日2本目のインタビュー@トラフ。最近竣工したという「横浜の住宅」からいろいろ辿っていく。インテリアや商業系からスタートしているキャリアに興味を持ったが、設計はワン・アイディア型でそれをデベロップさせていくスタイルで一貫している。有意義なインタビューになった。

7日、16:00白井宏昌さんインタビュー@BUILDING K。ロッテルダムでの留学時代にルームメイトとしてお世話になった方で、今はLSEでオリンピックと都市計画の関係をめぐってリサーチをされている。

深夜、リビングでブログを更新していると白井さんが帰宅され、一緒にビールを飲みながら議論する、というのが日課のようになっていた。当時はCCTVの設計が佳境だったが、それが実現する前に僕の方のビルが先に完成し、案内しているのがなんだか変な感じだ。

8日、9:30打ち合わせ@INAX:GINZA。今年から来年にかけてサポートのお願い。これまでのフリーペーパーやLRAJ、「風景の解像力」展など、次世代の建築家が集まり、情報発信する場をINAX:GINZAを舞台に作ろうとしてきた流れを発展させ、新しい流れに繋げていきたい。

19:00インタビュー@中央アーキ。昨年刊行された『新スケープ』をめぐって問いかける。同世代なのでいつものようにリラックスできるし、同時にインタビューといういつもより特別なシチュエーションのおかげでいつもより真剣に話を聞くことができた。

この日でインタビュー取材はほぼ終了。これから編集作業にシフトし、11月に刊行される予定。面白い本になりそうだ。

2008年後半戦も佳境。詳細は追って発表していきたいと思うが、とりあえず流れとしては以下のような感じとなる予定。

8月 仙台・阿部アトリエにてレクチャー(25日)
9月 学会発表@広島大学(18-20日)+シンポジウム(企画中)
10月 日本建築学会でシンポジウム(2,9日)開催
11月 横浜トリエンナーレにて展示(21-30日)+シンポジウム(21日)
   インタビュー集刊行
   ROUND ABOUT JOURNAL vol.8発行

2009年1月 『LIVE ROUND ABOUT JOURNAL 2009』開催(24,31日)
3月 住宅竣工
5月 ビル(project n-gn1)竣工
7月 ビル(project KOH)竣工

10月のシンポジウムは学会の建築文化週間における本部企画で中谷正人さんが担当されてきたシリーズ「建築夜楽校」を引き継がせて頂くことになったもの。「建築学と社会学の架橋」をテーマとして、『建築雑誌』6月号の「批判的工学主義」特集を部分的に展開する内容になる予定。学会ならではという感じでゲストもコメンテータもモデレータもかなり多彩なので乞うご期待。

11月の展示は山本理顕さんにご推薦頂き、やらせて頂くことになりました。同じ1976年生まれの西田司さんとオープンしたばかりのBank ART Miniで2人展を行います。初日に山本+西田+藤村+αでシンポジウムも予定。個人的には「批判的工学主義」後の新しい展開の予感。

1月のイベントは今年1月に行ったものの続編。詳細はこれから詰めていきますが、あの熱気と興奮をもう一度蘇らせたいと思います。

このほか、『新建築』表紙の効果か、取材依頼、原稿依頼、イベント出演依頼、非常勤講師の依頼など。

ところで、以下のサイトでBUILDING K論が展開されていました。

建築公園

時事的な話題について、メールで対談したものをウェブで公開するというものらしいです。

faas「いや、俺はけっこうこの建物は惜しいとは思ってるんだよ。」
motoa「ただ俺としては実は完全に否定的ではないんだよね。」

・・・ってオマエらどんだけ上から目線だよ(- e -;)

と突っ込みつつも(どんな方かは知らないので)、これまで僕が展開してきた設計論をかなり丁寧に読んで下さっています。学生ではなく実務をやっている方のようですが、少なくない時間を費やしてこの建築について論じて下さっていることは実にありがたいことです。

惜しむらくは、自分たちで設定したお決まりの結論を自分たちで脱却できていない前半部分。色眼鏡が少なくない事実誤認を生んでしまっています。こちらの説明が足りない部分でもあるのですが。

他方、後半部分では

faas「新しい建築家のタイプが生まれる予感も俺は感じている。」
motoa「少なくとも新しい建築家像の一つとして成立するんじゃないかな。」

という熱いメッセージも頂いていますので、いつか直接お会いして話してみたいですね。そして、彼らのスタンスも逆に問いたい。

その意味で匿名なのが残念。プロフィールを晒して議論を挑む勇気も必要です。建築家にとって評論のクリエイティビティとは、他者を論じて自らを位置づけることです。自らのスタンスがはっきりしていればネガティブなトーンに頼らずに互いの前提や可能性をはっきり位置づけることができるはず。それができないということは結局作家としてスタンスが定まっていないか、単に勇気がないだけです。

その意味で企画として「建築公園」には何かが決定的に足りないが、ここに欠けているものを次に期待したいと思う。
fujimura

2008年08月30日

叱咤激励

22日、山本理顕さん、西田司さん来社。BUILDING Kをご覧頂き、横トリ展示打ち合わせ。

翌日、山本さんから電話。「とても面白かった。構成が緻密だと思った。意匠と構造と設備と。構造は誰?大胆だよねぇ。メガストラクチャーがああいう風に使えるとは思わなかったな。屋上の使い方も新しい。ただ、『周辺に合わせる』って説明する必要があるのかな。でも、とにかく面白かった。」と激励を頂く。

BUILDING Kの屋上の路地は「保田窪」みたいなところもあるし、資本の流れにオーバーライドするという「批判的工学主義」の主張は「建外SOHO」的でもあると勝手に思っていたので、ご本人に見て頂けてとても嬉しい。

25日、ヨーロッパの雑誌でコレスポンダント(特派員)をしているというオランダ人の友人が取材で来社@BUILDING K。「塚本の影響は?」「同世代の建築家との違いは?」などいろいろ聞かれる。これまであまり真剣に考えたことはなかったが、つかもと師の影響も、同世代の他の建築家との違いも、「都市との関係で建築を考えようとすること」なのではないかと思う。

14:00『建築雑誌』のマンガ打ちわせ@外苑前。月イチでいろいろな漫画家の方に会うのは面白い。今回ご担当頂く穂苅さんも強烈な個性を放っているので期待したい。

その後、近代美術館の「エモーショナル・ドローイング」展のオープニングへ立ち寄る。「建築が生まれるとき」に続き、保坂健二朗さんのキュレーション。今回の内容はいわば「芸術が生まれるとき」。アートの分野でプロセス論への関心の高まりがあるのか、保坂さんがそういう文脈を作ろうとされているのかはわからないが、アートの分野でも方法論への関心が高まりつつあるならば、それは興味深い流れだと思う。

26日、ライター加藤さんが取材で来社@BUILDING K。「主観的BUILDING K論」を書いてくれた方。いろいろお話しさせて頂き、楽しい時間を過ごした。プロダクトデザインのことをたくさん書かれているというので、柳宗理の「アノニマス・デザイン」との接続をお話ししたらすごく驚かれ、かつ納得されていた。「そう説明した方がわかりやすいですよ」をアドバイスを頂く。

柳宗理の「アノニマス・デザイン」が偉大だったのは、工業化社会を否定しなかったことにある。工業化がものすごい勢いで拡大するなかで手仕事の復権を唱えたモリス、民芸運動(反機能主義)から一歩進め、工業化の可能性と限界を見極めた上で、批判的に乗り越えようとする柳の精神(批判的機能主義)こそ現代のデザイナーは見習うべきではないか。同じ意味で、情報化、工学化の社会を否定せず、そこに現代の美学を見出そうとする「批判的工学主義」は現代のアノニマス・デザインを目指している(とこの際だから強調しておこう)。

27日、9:00打ち合わせ@虎ノ門。移動し、13:00山崎さんとRAJ関連打ち合わせ@京橋。15:56の新幹線で仙台へ。仙台駅で堀口徹さん、五十嵐太郎さんと合流し、阿部アトリエへ。

阿部アトリエは倉庫ならではの開放的な雰囲気。松川さんたちと作ったsyncを思い出す。その後、五十嵐太郎さんによるインタビュー。編集なしで音声配信するとのことで緊張するがやってみると意外と面白い。RAJの由来、コンセプト、今後の展開など15分でコンパクトに話す。

やがて定刻近くになると小野田泰明さん、石田壽一さん、本江正茂さんなどそうそうたるメンバーが集まって来られ、緊張。会場も、夏休みなので少ないかと思ったが、しばらくすると立ち見も出ていた。

レクチャーの構成は迷ったが、建築プロジェクト「BUILDING K」>理論「批判的工学主義」>方法論「超線形設計プロセス論」>メディア展開「PROJECT ROUND ABOUT」の順に話す。

終了後の討議で、五十嵐さんにみかんぐみの「非作家性」の議論との連続性を指摘される。まさにその通りで、さきほどの「アノニマス・デザイン」や「批判的工学主義」の文脈に照らして、その現代的な意義をを再評価できないかと考えている。他方、みかんぐみがフラットネスを主張してもそのプロセスはブラックボックスなのに対し、僕は「超線形設計プロセス論」によって徹底的にオープン化しようとするという違いも同時に指摘して頂いた。

石田壽一さんには論文と実務の関係性を突っ込まれる。ちょうど8月の黄表紙に論文が掲載されたばかりということもあり、かなり突っ込んだ質問を頂く。「一次オーダーとしての都市形態と二次オーダーとしての建築類型の関係についてどう思っているのか」「一次オーダーに影響を与えようと考えているのか」「研究と設計の関係はどう説明できるのか」などなど。

一生懸命答えるも、しどろもどろで大学院の面接試験のような雰囲気になってしまったが、「超線形設計プロセス論」とは、仮説からスタートし、検証した内容を線形的に書き下すことで再現性を表現する論文の作成方法のような設計手法であると説明する。

東京からわざわざ来て下さった方もいて恐縮したが、学生(主に東北大?)は思ったよりもおとなしかった。先生方が活発だから遠慮が働いたのだろうか。もうちょっと論争などしたかったのだが、またの機会に譲るとしたい。

終了後、先生方と食事。皆さんとじっくり議論の続きをさせて頂き、とても楽しく、励まされた。どうもありがとうございました。

その翌日、五十嵐太郎さんをご案内@BUILDING K。「周辺の写真って見せてないよね」と言われる。確かにアイレベルの写真はあまりプレゼンテーションしていなかった。また、坂本さんの建築のようなぱっと見たときのわからなさがある、とも。

その翌日、石田壽一さんからもメールを頂く。仙台から福岡への移動中、わざわざBUILDING Kへ立ち寄って下さったとのこと。実際に街並のなかに建っているのを見て、「議論を誤っていた感がある」と感じられたとのこと。また学会のときなどにお会いするのが楽しみである。

29日、夕方、中野駅近くの旧桃が岡小学校へ。この秋、UBC(ブリティッシュ・コロンビア大学)の非常勤講師をさせて頂くことになった。この日はオープニング。今村創平さん、会場淳さん、松田達さんに加え、ケン・タダシ・オオシマさんやデイビッド・スチュワート先生もいらしていてご挨拶。乾さんのスタジオがもうすぐ始まるらしい。僕の担当させて頂くスタジオは10月からだが、大変楽しみだ。

またこの日、「建築雑誌オールレビュー」で『新建築』8月号が取り上げられ、岡部明子さんがBUILDING Kに触れて下さった。

建築雑誌オールレビュー

最後の一文について。最初はこちらの取り組みをただ茶化されているだけのようにも読めたが、次第に岡部先生のコメントが私の説明の足りない部分を指摘し、かつこの建築の一番ナイーブなところを補足して下さっていることに気がついた。個人的というよりも、集団的な想像力の果てに「かなしさ」を獲得できれば本望であるし、誌面でもその部分についてもっと表現できれば良かったと反省した。

ところで、先日とりあげた建築公園のふたりが、僕の書き込みを受けて追記をしてくれている。

faas氏追記
motoa氏追記

faas氏曰く、彼はアンチ「私性」らしいが、そもそも「私性」などというものは理論と理論の間、歴史と歴史の間にお口直しのように出てきているもの新しいではないか。そんな一時的で流動的な現象に対抗する方法を模索するより、時代が変わったときに自分が依って立つべき主題や方法論とは何かについて、今探求するべき。新しい時代はすぐそこです。

これからもいろいろな方に自分の建築を見て頂き、叱咤激励頂ければと思う。
fujimura

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