g86と筑波批評社がチャット対談していますね。
筑波批評社×g86対談 前編(筑波批評社ブログ)
[Interview]vol.17批評集団 筑波批評社(g86)
参考:藤村龍至インタビューについて(筑波批評社ブログ)
前半は「議論する僕ら」の自意識について語り合い、後半の最後のほうに議論の枠組みが見えてきます。なかなか面白いですね。
*(以下引用)
塚田: 地域とか地方とかの関係で建築が担える役割みたいなものってあると思いますか?
山道: そこを今めちゃかんがえて、ショッピングセンター研究をしているのですが、都市形態とかと絡められるんじゃないかなとか。
塚田: 個人的には安易に、その地域っぽさを取り入れる、ご当地キャラみたいなものはいやだなとか思って不安に思ってるのですが。
山道: それこそ地域の差異を建築の何かに変換したいですね。
塚田: 今ある都市の形を所与の条件として、そこに最適化するみたいなことですかね。
シノハラ: まさに、藤村さんの批判的工学主義みたいな話ですね。
山道: 特産品とかではなく、空間的な差異に落としたいですね。
(中略)
鎌谷: 実際藤村さんのインタビューをされて、どんな感想をお持ちになりました建築にたいして。
シノハラ: 実務と思想が繋がっていること(実務的な思想を作ろうとしていること)、新しい価値基準を作ろうとしていること、建築業界そのものを変化させようとしていることの3点に、なるほどなあと思いました。すごくざっくりした感想で申し訳ないですが。
山道: 東工大の建築の文脈て、スペクタクルじゃなく、どうインパクトを作るかっていうのが、あるかもしれませんね。そこにある、ごく普通の要素をどうこねくりまわすか
klov: ショッピングセンターとかコンビニとか普通に考えたら建築家の作家性とか絡まないところに絡む。
山道: そうですよね。ショッピングセンターとかコンビニがおもしろいのはシステムと絡んでるからだと思います。
塚田: 作家性が取り戻せない状況でいかに振舞うかについてかなり刺激的でした。そういうのって文学でもなんでもいろんなところで見られる現象なので。つまり作家性が抜け落ちるということだよ、ケータイ小説とか。
山道: 村上春樹も、ビームサーベルとかが出てくるようなSFでないのに、飛び感があるのはそれに近いと思います
klov: 飛び感。
山道: あくまで日常的だけど内容は飛んでる。ケータイ小説とかはとび感は無いような気もしますよね
klov: なるほど。ベンチューリの逆!
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それにしてもg86といい、筑波批評社といい、行動力、仕掛けのタイミングの読み、文章の編集力、どれも抜群です。もはや学生の域を超えていますね。
『筑波批評 2008秋』はいよいよ本日(11/9)秋葉原で行われる文学フリマで発売されるそうです。より多くの人に読んでもらえるといいなと思います。
大学院に在籍していた頃(ってそんなに昔ではないですが)、情報化とは何か、市場化とは何か、郊外化とは何か、社会の動きについて話し合いたくても製図室や研究室では話そのものがなかなか成立しなかった記憶があります。今日のように社会が動くときに建築そのものを見ても何も見えないのは当然で、だからこそ学際的な議論がいるわけですが、少しずつ議論が育って来て、分野を超え、世代を超え、面的な広がりを感じられるようになって来ました。
シノハラ君の言う「ザクティ」の意味はよくわからないが、彼らの動きが彼らの世代の学生たちのロールモデルとなって、本当に「革命」のような動きに育って行けばいいなと思う。
fujimura