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空間帝国主義を引き継ぐ!?

「URBAN COMMONS」展、無事終了しました。

最終日は西田司さんと共に山本理顕さんを迎え、シンポジウム。程よく人も集まり、山本さんも手加減無く質問を振って下さったので、思う存分考えを述べることができ、シンポジウム三昧だった2008年を締めくくるにふさわしいイベントになったと思います。

City_Scape「URBAN COMMONS/COMMONSから都市を語る」

毎度のことだが、終わった後はぐったりと頭の芯が疲れ、ある種の虚脱感に襲われる。未だに慣れない。

驚いたのは会場に東浩紀さんがいらしていたこと。しかもその場で原稿を依頼される(!)。たまたま通りかかったそうだが、ありがたいことに、最後まで聞いて下さっていた(会場の後ろの方にいらして、途中見えなくなったので帰られたのかと思ったら前の方に移動していらした)。残念ながら会場が騒がしく、きちんと聞き取って頂けたかは定かではないが。

終了後お話しようと思うも山本理顕さんと話し込んでいて、僕の方もいろいろな方にご挨拶していて結局じっくり話せず。夜楽校のときもバタバタで話せなかったので、結局20文字以上話していないのでは。ともあれ、プレゼンテーションを聞いて頂けたのは嬉しい。

今回、シンポジウムで確認できたことのひとつは、1970年代に「情報・イベント」といった概念によって建築が不要とされるなかで、山本さんがあえて「空間」の役割を主張していたということ。情報化、郊外化の進行した1995年以後の社会は1970年代の状況を構造的に反復しているとすれば、西田さんと僕がこうして山本さんと対話できたことには一定の時代的な意味があるように思える。

僕たちが今回、あえて都市のコモンズを主張し、空間や建築の可能性を謳ったのは、それを主張しなければ建築はただの私的な営みとして片付けられてしまうからだ。私性に籠らなければ建築が作れない、なんて大ウソだ。山本さんが「空間帝国主義者」と呼ばれてもなお、空間に拘って来たことに、大きく共感する。そのことをシンポジウムでは伝えようとしたが、上手く伝わっただろうか。

ところで、2人展と言うのは今回初めてやらせて頂いたが、なかなか面白かった。個展と違い、内容に軸が作れるし、うまくキュレーションすれば、互いを映し合うような関係が生まれる。またどこかで誰かとやれればと思う。

展示の内容には悩んだが、いつも展示している内容を再びベースにバージョンアップすることにした。プリズミック、風景の解像力と見に来ている人には申し訳ないが、新しくこの展示を知ってもらえる人の数の方が多いと判断した。

29日、さらっと横トリも見たが、あまりピンと来なかった。特に映像は見る気がしない。ネタ動画ならyoutubeでいいではないか。

作品よりも、新港ピアの会場構成のほうが印象に残った。大空間+作品毎のブースと言うのは完全な見本市型で、経験としてはモーターショーみたいでもあるが、会場構成として中央にプロムナードが貫通しているのが新しい。「金沢」も「十和田」も脇の道だけだったが、ここでは中央にプロムナードがあるおかげで、さらっと全体をブラウジングできるのだ。きちんと脇道や裏道もあり、しかも回遊性があるのがいい。この構成は商業施設としても可能性があるのではないか。

空間をきちんと使えないと淘汰されて行くのは建築家も美術家も同じだ。2009年、考えるべきテーマになるかも知れない。
fujimura

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2008年12月02日 01:03に投稿されたエントリーのページです。

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