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2009年07月 アーカイブ

2009年07月09日

メモを取り/質問を考え/最後まで残りたまえ

25日、山崎さんと共に五十嵐淳さんの住宅を見学させて頂く。中に入っても、CH=7000mmの吹き抜けや、頭上に乱れ飛ぶブレース、思わず蹴飛ばしそうになる照明など、身体の感覚が慣れるまでしばらくかかってしまった。窓も小さいし、屋根は異様に大きい。慣習的な適正値が全てキャンセルされている感じ。

キャンセルといってもネガティブな印象は全くなく、どちらかというと攻めの設計でかっこいい。スケールにしても、ディテールにしても、車の運転みたいなもので、腕に自信が無いと攻めるなんて出来ない。

27日、編集委員会の打ち上げ旅行で長野のリゾナーレへ。mosaki大西君の完璧な段取りで心地よく楽しませて頂く。団体バスに乗り、風呂に入り、食事し、飲むといういわゆる親睦旅行。飲み会がはけた後、若手ばかりの部屋で酒も飲まずに深夜までダベる的な。修学旅行みたいな夜を過ごす。

翌朝は建築見学。ベリーニの全体計画は、古典主義的な共用施設棟と集落的な客室棟の対比が秀逸。ただし、客室棟はアルゴリズミックな表現にあふれた昨今から見ると少々硬い。もうちょっと壁面線の角度がずれるといい感じになると思うのだが。

KDaの設計したインテリアや建築も見学。サークルプランで構成された「もくもく湯」はどうも風呂に入っている気がしない。慣習をキャンセルしたと言っても、五十嵐さんみたいなかっこよさとはちょっと違う。ルール自体を共有していないというか・・・。他方、電車の広告でよく見るチャペルは演出的でなかなかよかった。

28日、旅行を途中で切り上げ、あずさ号で都内に戻る。19:00、青山ブックセンターにて濱野智史さんとトークイベント。

濱野智史×藤村龍至トークイベント 「設計/デザインを考える」@ABC

レビューがたくさん挙がっております。

Eternal Principle of the Inherited Mind(yomoyomoの「情報共有の未来」)
設計/デザインを考える(matt | atlas ver.beta)
ウェブ的? シミュレーション的 ?(Tip. Blog)
10年代へ向けて(simon)
濱野智史×藤村龍至トークイベント 「設計/デザインを考える」(つれづれん)
「思想地図 vol.3」刊行記念 濱野智史×藤村龍至(kuro-nicle -chronicle-)
設計/デザインを考える(Jump Over The Moon...)
社会のための方法論と、私のためのバランス感覚(Scape + Space)
設計/デザインを考える(jump a light @ the city lights)

事前に(3回も)打ち合わせをしたこともあり、短い時間でかなり濃密な議論ができたのではと思う。会場は予想取り思想地図系が多く、建築系は少なめ。最初に「建築系の学生はこういう場所に馴れていないので、メモを取りながら聞きなさい。質問を考えながら聞きなさい」とあらかじめ釘を刺しておく。

討議にあたり、思想系の読者に藤村を紹介するという設定で進めるのがよいだろうということで、建築的な話題を濱野さんが情報社会論的に噛み砕くという設定で展開する。また、東さんの質問に応えるためにも、言い切り型のトークをしようと確認。結局ウェブと建築は違うよね、という印象を与えたら失敗なので、いかに問題を共有しているかを連呼するという作戦。

実際に「超線形プロセス」は濱野さんのいうアーキテクチュアル・アプローチそのものなので、話が合わないわけが無い。「言い切る」という部分でも、東さんの質問に応えるかたちで最後に濱野さんが「批判的にしむら主義」を唱え、無事トーク終了。

続いて質疑応答。最初に手を挙げたのは建築学生(偉い!)。その他、「『超』線形という大いなる矛盾については」「スケールに限界はないのか」等々、活発にいろいろ質問が挙がったあと、最後に鈴木謙介さんが「そうは言ってもウェブと建築は違うだろ」と社会学者らしく?水を差すが、濱野さんがすかさず空気を読んで「続きはラジオで!!」と応じ(濱野さんはこの日の文科系トークラジオに出演する予定で、トークイベントで告知をする予定だった)、爆笑を取る。

絶妙な振りと返し。完成度高すぎる。建築系のトークイベントではなかなか見られない。

この日の午後に長坂さんたちのトークイベントがあったのだが、両方見たという『新建築』の四方編集長が「こっちは文字数がかなり多いですね」と四方さんらしくクールなコメント。ただ、今日の議論は刺激になったと言ってくれた。

打ち上げ後、東さんと電話で話す。twitterで内容を把握されていて驚く。

2日、15:30李明喜さんと対談@霞ヶ関sign。ひょっとして攻撃的だったらどうしよう!?とかビビっていたらすごくソフトな話しやすい方でした。かなりシンクロ率高いディスカッションが出来て大いに満足。ありがとうございました。勧められてtwitterに手を出してみました。これはいいかも。ブログが立体化できる感じ。

3日、10:00理科大学生エスキス@事務所。7人中5人の設計があまりにも遅れているので、事務所で補講をすることになった。ところが、現れたのは1名だけ。1時間以上遅刻して、2名が欠席(うち1名は無断欠席)。結局3名が参加。

「『ジャンプするな』ってジャンプしろ、ただしその意味を考えろ」って意味だよ・・・。
「『想像するな』って想像しろ、ただしプロセスのなかで」って意味だよ・・・。

逆説というものはなかなかうまく伝わらないものだ。最後の方になって、全部わかる。関西のワークショップでも、首都大でもそうだった。だって「ジャンプしろ」「想像しろ」「後戻りしろ」だったら何も考えるきっかけにならないけれど、逆のことを言われるとよく考える。この二重性を理解してもらうには時間がかかる。仕方が無い。

4日、午前中、首都大の連中と久しぶりに会い、16:00東工大の百周年記念館で卒業設計講評会+シンポジウム。坂本一成、高橋寛、高橋晶子、大成優子、吉村英孝、藤村龍至というメンバーで。あえて東工大関係者だけで固め、東工大的な建築の思考の固有性について論じ、そこから建築の可能性について議論するというガチな試み。

事前に自分のインタビューを含むフリーペーパーが配られたので(とてもいい出来)、その内容に触れながら立体的な議論を試みる。

前半は大成さんが「もうちょっとリアリティを」と学生へお説教。よくある展開。実務をやっている人間が学生に向かってリアリティを求めることも、「学生なんだから描きたいものを描けばいい」というのも、どちらも表面的な議論になりがちだが、学生と実務家あるいは教師が対等に議論するには、設計の方法論に限る。そうでなければ、また「私性と社会性の対立」とかに陥るだけだ。

途中まではおとなしくしていたが、人数の多いシンポジウムでは発言する機会が少ないので、持論を展開するに限るので切り替える。「1990年代以降の重要な社会的変化は情報化と郊外化であって、卒業設計はだいたいどちらかに分類される。ただそれらを繋いだ卒業設計が見られない。そうした社会の変化を繋ぐ行為こそが批評的だろう。だからこそ、今設計の方法論について議論するべき」だと主張。

するといろいろ反論が出て(もちろん狙い通りだが)、「建築にとって重要なのは着地点であって、方法論はどうでもいい」と坂本先生が暗に藤村批判。そこですかさず「構成の形式を研究して来た坂本先生が『方法論は関係ない』というのは逆説であって、むしろ『方法論こそが重要だ』というメッセージだ、それを勘違いしてはいけない」と観客に向けて釘を刺すと坂本さんが我が意を得たりと「その通り。本当は方法論こそが重要だと思っている。間違って伝わったらいけない」と同意してくれて、無事シンポジウム終了。

「空間」とか、「設計」は私性と社会性を繋ぐ道具であって、「空間」=私性、「設計」=社会性ではない。そのことを議論するために、高橋さんはフィクションという言葉を導入されていた。

坂本先生は今年の3月で名誉教授になられたので、いつになくリラックスされていたように思える。初めて坂本先生と議論らしい議論が出来たことが素直に嬉しかった。終了後、打ち上げへ。あまり話したことのない学生もいて楽しい飲み会。鎌谷がリーダーっぽく振る舞っていて成長を感じる。

登壇者としても、主催者も多いに満足して解散したのだが、レポートを読むと伝わり方は千差万別。

エヴァ、東工大卒業設計、藤村龍至(中井翔也)
建築教育と建築現場のハザマ(doggyのブログ)
TITEC DIPLOMA 2009 レポ(サイコロガシ)

シンポジウムで話されたことと、受け取られ方が180度違うものもある。

東京工業大学 卒業制作展(archi_diary)

トークイベントについては藤村氏が方法論について語る中で坂本氏の「方法というものはさして重要ではなくてその着地点こそが重要なのではないだろうか」と一言が胸に突き刺さった。

うーん、だからそれは逆説だよ!

一見ものすごく当たり前なことを言っているようであるが、最近建築メディアでアルゴリズムや藤村氏の『超線形設計プロセス論』などを含む設計プロセスというものが、その方法によって生み出された成果としての空間よりも大きく取り上げられ、あたかもそのプロセスこそが凄いと言わんばかりだが、設計の方法論というものはあくまでその建築家の情報整理の仕方を提示しているだけであり、そこに新しさとかを求めていくというのはちょっと違うんじゃないかと改めて感じさせられた。

それも「プロセスこそがすごい」=「空間こそがすごい」という逆説!

トークイベント自体に関しては、もうちょっとモデレーターが議論を提示、展開していけたらよかったんじゃないかなとちょっと感じたのと、コメンテーターもそうだが、ちょっと内輪過ぎなのでは(笑)

だから「あえて閉じる」のがコンセプトだよ!!

もちろんここでは糾弾しているわけじゃなくて、ネタをベタに受け取ってしまう彼は、愛されるべき存在であると思う。

同じ学生でも、g86の連中とはすんなり議論できることも、なぜここまで開きがあるのだろう。そんなに難しいことを言っているわけではないから、普段他人と議論する機会が少ないだけなのかも知れない。

そんな諸兄にいい方法を教えよう。シンポジウムに参加するとき、メモを取りなさい。質問はトークの最中に考えなさい。そして、懇親会には最後まで残りなさい。そうすれば、ネタをベタに受け取ることも、質問に満足いく答えが得られずにブログで文句を書くこともなくなり、人生が生産的になるぞ。

ちなみに、「超線形プロセス」も設計プロセスのなかにメモ(履歴)を残し、質問(改善点)を見つけ、コミュニケーションを尽くそうとする方法論である。そうすれば設計が的外れになることも、紋切りに陥ることもなく、濃密な建築が得られ、社会が生産的になるのである。

もちろん、最後のはネタだからマジレスとかしないように。念のため。

fujimura

2009年07月10日

濃密な夏を過ごすために

藤村事務所では下記の通り、夏休みオープンデスクを募集します。

2009年夏期休暇 オープンデスク参加者の募集について

-1.対象:建築を学んでいる学生(大学院・大学・専門学校)
-2. 期間:下記の期間のいずれか
 (a)7月27日-8月7日
 (b)8月17日-8月29日
 (c)8月31日-9月12日
 (d)9月14日-9月26日
-3. 内容:パース・模型製作、資料整理等の設計補助
-4. 時間:毎日9:50集合|日曜休|交通費:支給なし|食事:支給あり
-7. 定員:各期間2名
-8. 締切:7月25日

詳しくは藤村事務所のHPをご覧下さい。

というわけで、遅くなりましたが、今年の夏休みもオープンデスクを募集します。弊社のオープンデスクは2週間で区切っています。つまり、初日と最終日があります。あえて「常連」に依存せず、できるだけ多くの人と接するようなシステムにしたいとこれまでやってきました。2週間経つと、いろいろな作業が上達して、いい動きをするようになりますし、いろいろな話をしてその人を深く知ることができるので、最終日はちょっとした卒業式みたいな気分になります。このようなシステムはあまり見かけないので弊社独自のスタイルだと思います。

リピータ歓迎です。2回、3回と参加してスタッフになった人もいます。いろいろな事務所をラリーのように回っている人などもいますが、そのような態度は基本的に誰も歓迎しないので注意しましょう。自分が本当に興味を持っている建築家のもとに何度も通うほうが得られるものが大きいですし、迎える側も親身になれると思います。

時々勘違いする人がいるので言っておきたいのですが、「オープンデスク」とは、こちらにとって将来のスタッフを探す機会でもあります。初日に「やっぱり自分には合わない」などと言って翌日から来なくなる人などがいますが、設計事務所は学校でも塾でもないので、参加すればやる気が出るかも、と「自分探し」モードで来るのは止めましょう。

参加者に高いスキルや知識を求めるわけではありません。ただ、建築が好きで、建築の話がしたい/聞きたいと思っている人に来てもらったほうがこちらも話していて楽しいですし、そういう人とはできるだけ時間を割いて接したいと思っています。また、将来建築家として独立したいと考えていて、働く場所としてアトリエの雰囲気を知りたい人にとってはスタッフと話したりして将来をイメージするいい機会となると思います。

ご応募お待ちしております。

fujimura

設計の情報化を考える1日

明日(11日)、東京理科大(神楽坂キャンパス九段下校舎・飯田橋)で、東京理科大藤村ユニットと東京理科大+慶応大学SFC松川スタジオの合同講評会が行われます。公開の了承を頂き、ここにお知らせ致します。

設計の授業の一貫でコンピュータ・プログラミングを教える学校は、世界的には主流となりつつありますが、日本ではほぼ皆無です。そんな状況下、日本でほぼ唯一!?プログラミングを課しているのが松川昌平さんのスタジオ(慶応大学・東京理科大学)です。ここ数年来、講評会には毎回呼んで頂き、議論に参加させて頂いていますが、今年は理科大の藤村ユニットの発表会も同じ日にやらせて頂くことになりました。

単なる講評会というよりは、学生の課題を材料にした壮絶な討議の応酬となります。

議題は当然「プ・ロ・セ・ス論」です。

毎回、アナログ vs デジタル、政治 vs 科学など、設計プロセスをめぐって論争となりますが、明日はどうなることやら。

東京理科大学藤村ユニット最終講評会

学年:4年生
人数:7名
課題概要:「浅草観光文化センターコンペ」(2008年実施・最優秀:隈研吾建築都市設計事務所)の要項を素材に、「超設計設計プロセス論」に従って設計を行う

日時 : 2009年7月11日(土)11:00-14:00(終了時間は前後するかもしれません)
場所 : 東京理科大学 九段下校舎 KN701教室
住所:〒102-0073 千代田区九段北1-14-6
アクセス : http://www.tus.ac.jp/info/access/kagcamp.html
キャンパス案内 : http://www.tus.ac.jp/camp/kagurazaka.html

ゲストクリティーク(敬称略)
松川昌平(000studio)
藤原徹平(隈研吾建築都市設計事務所)

「浅草観光文化センターコンペ」の最優秀案を担当されている隈事務所の藤原さんもご参加頂けることになりました!

以下、松川スタジオの講評会の開催要項です。


東京理科大学+慶応義塾大学SFC 合同最終講評会
東京理科大学: 建築・都市設計 2009
慶応義塾大学SFC:デザイン言語ワークショップF(空間生成)2009

日時 : 2009年7月11日(土)15:00-19:30(終了時間は前後するかもしれません)
場所 : 東京理科大学 九段下校舎 KN701教室
住所:〒102-0073 千代田区九段北1-14-6
アクセス : http://www.tus.ac.jp/info/access/kagcamp.html
キャンパス案内 : http://www.tus.ac.jp/camp/kagurazaka.html

ゲストクリティーク:
松田達さん(松田達建築設計事務所)
藤村龍至さん(藤村龍至建築設計事務所)
柄沢祐輔さん(柄沢祐輔建築設計事務所)

スケジュール:
15:00 - 課題概要説明、ゲスト紹介
15:10 : 中間発表 一人5分+質疑5分程度
(発表形式=A1パネル+模型+パワポ)

18:10 - 休憩10分

18:20 - ゲスト・クリティークによる公開投票:3票/ゲスト
18:30 - 公開審査
19:20 - 最優秀賞1点/審査員特別賞3点 選出
19:30 - 中間講評会終了

20:30 - 打ち上げ(場所未定)

プロセスより結果のほうが重要なのではないか、などとナイーブな書き込みをしている諸兄も、いつも同じことばかり考えていては煮詰まるばかりです。たまには新しい視点で建築を眺めるのもよいでしょう。

というわけでご参加お待ちしております。

発表者の皆さんは準備よろしくお願いします。

fujimura

2009年07月15日

ブログをtwitter的に書いてみる

twitter、フォロワーの方が徐々に増えております。

藤村龍至(ryuji_fujimura)on Twitter

twitterを導入すると、ブログが立体的になりますね。昔、東さんのサイトに「近況」「より近況」っていうのがあったなと思い出す。

というわけで、今日はtwitter的にブログを更新。


1. ARCHITECT JAPAN 2009 / ARCHITECT TOKYO 2009が、8月1日からGYRE表参道ほかで始まります。

TEAM ROUNDABOUTはARCHITECT JAPAN 2009のキュレーションを担当。「1995年以後の社会状況と建築表現の関係を考える」をテーマに、隈研吾+NTTファシリティーズ、古谷誠章、ヨコミゾマコト、日建設計、MVRDV+竹中工務店、中央アーキ、徳山知永、伊庭野大輔+藤井亮介をフィーチャー。巨大戦後日本建築史マンガ「1945/1970/1995」をmashcomixとともに制作中。会期は8月30日まで。


2. 「生成の世代」展が8月1日より清澄白河のhiromiyoshiiで始まります。

ARCHITECT TOKYO 2009参加企画のひとつ。TEAM ROUNDABOUTはこちらでもキュレーションを担当。藤本壮介、中山英之、中村竜治、吉村靖孝、藤村龍至、dot architects、山崎清道をフィーチャー。会期は8月29日まで。


3. 『建築ノート』No.7に藤村のインタビュー掲載されています。

mosaki田中元子さんの熱い文章が印象的。あえて竣工写真は1点のみ!!で1点突破的にまとめてみました。Table of Youthの総括座談会も掲載されています。


4. 『住宅特集』8月号にて藤村と青木淳さんとの対談が掲載されています。

青木淳さんの連載「いま、住宅をつくるときに考えること」で設計のプロセスについて討議。刺しつ刺されつという感じでなかなか読み応えある対談に仕上がっていると思います。


5. ハウスメーカーのエコプロジェクトを集中して取材中です。

とある企画でHEMSとか蓄電とか風の解析とか再生マーケットとか林業とか家電とか立て続けで見学させて頂いています。エコ技術について、集中的に勉強するいい機会になりました。どの試みも、とても面白いです。かつては「アトリエ」がコンセプトを開拓・先導し、「組織・メーカー」がそれを洗練・普及させるという図式が成立していたのだと思いますが、今日のように技術依存が進んで行くと、それが完全に入れ替わるということが実感できました。ただ、そうは言っても、ゼロエミッション系の技術をよく見て行くと伝統技術系と最新技術系の言説が混在していること、統合的な論理が欠けているということもよくわかります。メーカーの弱みがわかれば、アトリエのとるべき道もよく見えてきます。


6. 理科大藤村ユニットの最終講評会が終了しました。

東京理科大学藤村ユニット最終講評会(BUILDING M日記)

松川スタジオOBのむらじ君がtwitterでtsudaっていたので以下引用。

これから公開審査でーす。
8:37 PM Jul 11th webで
藤村スタジオの成果を見て何となく「濃密な空間」の意味がわかりましたww
8:38 PM Jul 11th webで
「評価基準=フィードバックをプレゼンテーションしていたか」藤村s
8:51 PM Jul 11th webで

(中略)

「松田さんとはアルゴリズムのイメージが逆」「違うイメージを導入したい。やりたいことを描かずにものをどう創りだすか」「最初にイメージできるものを作ってもおもしろくない」藤村s
8:52 PM Jul 11th webで
「複雑なものを入力して、出力していくと、収束していく」藤村s
8:53 PM Jul 11th webで

(中略)

「設計プロセスを踏襲した上でどれだけステップを踏んで成果まで高められたか、アウトプットを評価するか。どちらか?」松川s
9:01 PM Jul 11th webで
「もし、結果とプロセスを切り離したら、結果オーライみたいな議論にしかならない」藤村s
9:02 PM Jul 11th webで
「結果からプロセスが読み取れるかが重要」柄沢s
9:02 PM Jul 11th webで
「結果が同じならどうか(プロセスがよいかわるいか)」松田s
9:04 PM Jul 11th webで
ぼくはやっぱり藤村さんの議論は重要だから、ちゃんと批判的に学びたいと思う。
9:05 PM Jul 11th webで

(以下略)

同じく松川スタジオOBの黒川彰君もレポートを上げてくれています。

東京理科大学藤村龍至ユニット最終講評会レビュー(じゆうちょう)

最終講評会はなかなか盛り上がって終了しました。松川さん、藤原さん、松田さんの神コメントに感謝。松川さんとの討議シリーズもこれにて一旦総括。松川さんからはいろいろ教えてもらいました。これまでの討議で得たことを、また自分なりに展開していきたいと思っています。

さてさて、夏本番ですね。おかげさまで藤村事務所のオープンデスクはまもなく定員です。定員をオーバーしている期間は、選考させて頂きますので、申し込みの際には少しアピールして頂ければと思います。スタッフも募集中ですので興味がある方は奮ってご応募を。

藤村龍至建築設計事務所

ARCHITECT TOKYO/JAPANのほかにも、森美術館「アイウェイウェイ展」やプリズミック「成瀬猪熊展」など、今年の夏は建築系の展覧会企画が目白押しです。東京の人も、東京以外の人も、展覧会情報をチェック!!

fujimura

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