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      <title>roundabout journal</title>
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      <description>都市にインタビューするサイト</description>
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      <copyright>Copyright 2010</copyright>
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         <title>「京大フォルマリスム」の行方</title>
         <description><![CDATA[<font face="osaka" color="#666666">卒業設計講評会シーズンです。今年は京都（diploma x KYOTO'10)
、新潟（session! 2010）、名古屋（<a href="http://dipcolle2010.web.fc2.com/">dipcolle</a>）、北海道（<a href="http://hokkaidogumi.com/sotsukei.html">北海道卒業設計合同講評会</a>）の合同展に呼んで頂いております。先週末、京都と新潟に行って来ましたので、順番に振り返りたいと思います。

まずは京都から。

＊

2月26日、まず京都diploma x KYOTO'10へ。広い会場に140点。まずは予備審査から。まずざっと1周し、京大勢（特に高松研）が群を抜いていることに驚く。普通にファースト・インパクトだけで賞を選んだら、確実に京大が独占してしまうと思った。それくらい圧倒的。

2周目。そこに立てられている論理に注目すると、京大勢のほとんどの作品は自己完結的でシステムとして閉鎖したフォルマリスムであることに気づく。この「京大フォルマリスム」は、ビジュアルにインパクトはあるが、建築論として自閉しており、ストーリーの奥行きがみられるものが少ない。京大勢を批判するにはその点を突けばいいことはわかってきた。この日の審査のテーマが定まった。

3周目。自己完結的でなく、コンテクストと十分に対話している、フォルムのシステムとして開放性のある作品を探す。なんとか5作品（京大生も含む）をピックアップ。都市形態と関連づけたもの（立命館・岡田晃佳）、複数性を持ち込んだもの（京大・中園幸佑）、プロセスと関連づけているもの（京大・冨田直希）、身体性と関連づけたもの（京大・藤井亮）、ランドスケープと関連づけたもの（立命館・磯崎裕介）など。

＊

審査は投票結果に各審査員の見方が現れて面白かった。僕は「京大フォルマリスム」を崩す論理を構築できるか、という議論を立てようとそのフレームを何度も強調したが、結局は冒頭の時間的なロスもあだとなって大幅に時間が押し、そのまま終盤戦に突入。

決選投票をしたところ、京都大の木下 vs 立命館大の藤岡という構図に。藤岡作品は魅力的な案ではあったが、説明を聞いても表現力、論理的一貫性において圧倒的な京大陣を引きずり下ろして新しい流れを作るだけのインパクトは感じられず、これを1位にするには審査員側に相当の論理武装が必要だと思われた。

ところがこれを推す塚本さんは「木下作品は建築として美しくない。藤岡作品は優しさがいい」とそっけない。塚本さんらしいといえば塚本さんらしい判断だが、かといって十分な議論を積み上げるだけの時間もなく、再投票の結果藤岡作品が1位になり、賞が決定。

論理を積み上げるというよりも審査員の価値判断が前面に出たかたちで賞が決定したため、恣意的な印象が残った。twitterをみていても観客が置いていかれているような空気が漂っていた。

もっともこれは、議論のまな板の上で作品が力を帯びていくプロセスを醸成するには時間がなさ過ぎたからで、冒頭の予備審査の方法をめぐる議論によるロスやタイプキーピングなど、運営の問題も大きかったと思う。改善する方法はあるはずだ。

＊

終了後のパーティでは京大の学生たちと話す機会があった。審査結果に不服だという。「京大」でひとくくりにされることで割を食ったと感じたようである。

僕としては、カテゴリー毎に作品を選び、審査の軸を作り、十分に討議をして賞を与えるストーリーを共有するというのが自分の考え方だと伝える。「京大フォルマリスム」は圧倒的なプレゼではあるが、論をみるとそれ自体でひとつのカテゴリーをなしている。だから京大内部も含め、論理を審査し、対抗馬を探して軸を探そうとしたのである。1位の案については京大勢を押さえるだけの論理的なストーリーは共有できなかったと思うし、審査員の価値観に一致したことが理由になってしまっているようにみえたと思う。ただしそうだとしてもそれが審査というものだし、2位は京大の案だったのだから、京大カテゴリーのなかで1位になるための戦略も必要だろう、と伝えた。

パーティを終え、塚本さんとホテルを出て、木屋町で山崎さん、満田さん、森田さんと合流。大人だけで飲む。

そうやって大人たちで楽しく飲んでいたところ、そろそろお開きというときに「高松研の連中が藤村さんと飲みたいと言っています」と連絡があった。「京都には『討ち入り』という文化がありますから」と満田さんがいうので、最初は冗談かと思ったが、店を出ると高松研の連中がにこりともせずに待ち構えており本当に「討ち入り」モードだった。

僕としてはとことん議論するのが好きなので喧嘩上等ではあったが、満田さんと森田さんが心配してついて来てくれたくらいなので多少の緊迫感があったのだろう。でもいざ議論し始めるとプライドが高いのか面と向かって座ろうともしないし、挙げ句の果てにみんな寝てしまうし、「討ち入り」の体をなしていない。どちらかというと当事者より、先輩たちのほうがもの申したかったようだ。

＊

彼らの主張は「明らかに圧倒的なプレゼをしている自分たちが上位に選ばれないのは公平さに欠ける」、「審査員の持説を披露する場所になっているのはおかしい」というもの。昨年のせんだいで「京大は選ばない」という審査員の発言があったり、持説の範疇で議論しようとする某建築家のふるまいなどが気になるのだという。ここ数年、京大生があまりにも注目され、それゆえに排除すると感じられるような動きも出ているらしいので、少しナーバスになっているようにも見受けられる。

それを僕にぶつけるのはお門違いというものだが、彼らの気持ちもわからないでもない。ただ話してみると「超線形プロセス2.0」を標榜している冨田直希（彼も京大だが高松研ではなく門内研）に僕が票を入れていたのが気に入らないらしい。「審査の私物化」だという。

冨田は「超線形設計プロセス」を実践すると公言していて学生の間でもそれなりに話題になっていたらしい。どこへいっても人気のある建築家（最近だと藤本・平田）の劣化コピーみたいな案はたくさんあるのだが、冨田の場合は学術レベルで設計プロセスを研究している門内研の所属なので単なるコピーとは話が違う。実際に見てみると、超線形プロセスを3段階に分け個別に検討を重ねて統合するという、論理的な検討を含んだうえで団地を設計するという、極めて精緻な批判的な実践を示していた。

この冨田の実践そのものは興味深いのだが、公開講評会で討議するには僕との関係で閉じすぎていて、塚本さんや青木さんを（そして観客を）巻き込めむストーリーがないのは明らかである。もしこの作品にこの場での役割があるとすれば、全体の核になっている「京大フォルマリスム」の対抗馬として審査員が位置づけて、議論を引っ掻き回す役割である。当然1位になるのは難しいが、批評的なポジションにはなり得ただろう。しかし、他の審査員は（当然のことながら）、「あぁ、藤村のまねしているのね」と捉えられてしまい、意図を伝えきれなかったようだ。

＊

ちなみに、審査員としては、自分の作品に似たものや似た考え方を選ぶのは面白くないものである。持説の披露は講演会でやればよく、公開講評会ではその場の雰囲気のなかで他の審査員とセッションし、新たな評価軸を発見し、その象徴として埋もれていた意外な作品にスポットライトを当ててピックアップするのが一番クリエイティブだし、そういう作品を一緒に探し出す過程で出展者全員が参加できるような議論の平面をつくることに一番の意味があると思う。そういう全体のシナリオを短い時間でささっと考えて点を入れるのが審査シナリオの設計というものである。こういう場で「自分が好きなもの」に投票するほど閉じているわけではない。

そうした考えを伝えると、卒業設計講評会や審査員の建築家に不信感いっぱいの彼ら（というか話を最後まで聞いていたのはひとりだけだったが）も少しずつ納得してくれた。

彼らの気持ちもわかるとはいえ、いいものをつくればそれが正当に評価される、というのも少々ロマンチックな考えではある。審査員それぞれに考えがあり、その場の流れというものもあるのだから、そのなかで相手に自分たちをピックアップさせるようなストーリーづくりは必要だろう。学生の卒業設計講評会といってもコミュニケーションである。押し付けるだけでなく、相手のストーリーにうまく載せる具体的な交渉術もこれほどの規模になると必要なのではないか。

彼らには「せんだい」が控えている。端的にいって、審査委員長の隈さんが閉鎖的なフォルマリスム的作品を選択するはずはないのだから、プレゼが少々充実しているくらいでは隈さんを巻き込むことはできないだろう。賢い京大生のことだから、戦略を練って上位を狙って欲しい。そこで彼らの実力の真価が問われるだろう。

＊

というわけで関西地区ではここ数年続いていた京大の一党支配体制が崩れたわけだが、それは単なる偶然であって、依然として実力差は歴然としていると思う。高松研の学生たちは卒業設計以外でも研究室単位で外部で展覧会をやったりしてトレーニングしているようだし、そういう努力が実を結んでいるとすれば、プレゼン方法にしろ、コンセプトづくりにしろ、京大以外の学生たちは彼らに刺激を受けてもっとトレーニングする必要があるだろう。

作品の内容としては、京大のフォルマリスムがここまで発達しているのだから、そこから目を逸らさずに、より自己批判的に発展させる方向が一番生産的なのではないかと思う。いくつかの作品にはその萌芽がみられたが、現状では多くの作品が形式としての一貫性に閉じているので、コンテクストとの対話に開かれた作品が少ないのが気になる。

その意味で冨田が「超線形プロセス」を京大コンテクストに持ち込もうとしたのは意味がある。京大生のほとんどは『思想地図』の僕の論文もLRAJで議論されたことも知らなさそうだが、彼らの議論するべき方向と、僕らが昨年議論してきたことには、いろいろ接点があるように感じる。

参考：<a href="http://www.round-about.org/2010/02/lraj_2010_metabolism_20.html">LRAJ 2010 "METABOLISM 2.0" を終えて</a>

というわけで、今回の件に決着をつけるべく、京大の連中を集めて、RAJの公開収録などしてみたらよいのではないかと思っている。タイトルは「フォルマリスムの行方」。彼らのもやもやにもう少しつきあってみると、いろいろ拓けるような気もする。彼らの「討ち入り」には、多少屈折しているとはいえ、そう思えるパワーを感じたことも確かなのである。
<br>fujimura</font>]]></description>
         <link>http://www.round-about.org/2010/02/post_119.html</link>
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                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">fujimura</category>
        
        
         <pubDate>Sun, 28 Feb 2010 23:27:02 +0900</pubDate>
      </item>
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         <title>LRAJ 2010 &quot;METABOLISM 2.0&quot; を終えて</title>
         <description><![CDATA[<font face="osaka" color="#666666">2月6日、LIVE ROUNDABOUT JOURNAL 2010が開催されました。おかげさまで盛況のうちに終了しました。

1. 当日の「雰囲気」をざっと知りたい方はこちらをご覧下さい。
<a href="http://www.youtube.com/watch?v=keTKKoeNxXc">Y-PAC.TV vol.2 LIVE ROUNDABOUT JOURNAL 2010</a>
フリーペーパー同様、当日会場で映像の「ライブ編集」を行い、公開したものです。
制作は横浜国立大学の学生グループY-PAC。

2. もう少し詳しく知りたい方は下記の実況レビューをご覧下さい。
<a href="http://aar.art-it.asia/u/matsushimaJP/pzmfCHuI5MYOl7aG8itd/">LIVE ROUNDABOUT JOURNAL 2010 実況レビュー（松島JP）</a>

3. さらに内容をじっくり追いたい方はust動画を公開していますのでご覧下さい。
<a href="http://aar.art-it.asia/u/fujiidata/x24NA8CPOEcZf5Bsl9tQ/">#LRAJ2010 USTREAMレポート（fujii-TV）</a>
公開は2月28日までの予定とさせて頂いております。

4. そして、裏方の様子を知りたい方は福島の建築家・佐藤敏宏さんのレポートをご覧下さい。
<a href="http://www5c.biglobe.ne.jp/~fullchin/2010/lraj206/02/tyourei.htm">LRAJ 2010 もう一つのライブ（佐藤敏宏）</a>

＊

今回の議論はまず、冒頭の第1セッションで「メタボリズム」が社会工学を背景としていたのに対して、「メタボリズム2.0」は集合知との関係で建築や設計の問題を考えるという問題設定をしました。カプセルやメガストラクチャーのイメージが重要なのではなく、社会が技術革新とともに構造転換する時代に、設計という概念はいかに更新可能か、を議論することを目的としていたわけです。

この前提を共有するにはいくつかのアクロバティックな設定が必要でした。まず本物のメタボリストを呼ばないこと。単なる再評価ではなく、書き換えを行うからです。次に生命メタファーを断ち切ること。あくまで社会との関係で設計を論じるのであって、創作のためのメタファーが欲しくてこういう問題設定をしているわけではないからです。そして、イメージの話をしないこと。僕らはあくまで方法を問題にしているので、初期段階ではゴールイメージを出さずに議論する必要があると考えました。

結果的に、プレゼンタもコメンテータも物理や情報、批評家や社会学者といった異分野の論客が並び、連君や酒井君のような卒論と修論を出し終えたばかりの現役学生と磯崎新さんのような国際的な建築家がフラットに並び、設計について論じるという刺激的な状況が生まれました。

アクシデントもミスもあり、実力が足りないと思わされる場面もあり、反省材料には事欠かない1日ではありましたが、登壇者の方々を始め、周囲の方々のサポートを頂いて、積み重ねて来た議論をひとつのかたちにできたことに、まずは感謝しております。

＊

他方、こうしたリアルな空間でのイベントのあり方については、いろいろ考えさせられる場面がありました。ustとtwitterというツールが広がって来て、ライブで文字起こしをしてフリーペーパーをその場で発行するということのインパクトが薄れて来ていると実感したからです。家にいても内容はustで十分に追えるし、twitterで熱気も共有できてしまう。twitterや他のメディアをゆっくり堪能できるという意味では家にいたほうがかえって情報量が多いのかも知れません。そのときにリアルな空間で何を仕掛ければより効果的なのか。

これこそがまさに、LRAJのひとつのテーマであった情報と物質の関係です。かつてレムコールハースは、情報空間の図式的明瞭性と物質空間の空間的刺激の関係を論じていました。しかし、今はパソコンのモニターの前のほうが空間的刺激を享受できてしまう。空間的刺激だけでは、人を動員できなくなる時代が到来してしまったのかも知れません。このことは、デパートをはじめとして、小売店がどんどん縮小し、本やCDが売れなくなって来ている昨今の状況とパラレルだと思われます。

もうひとつの問題は、設計者と利用者の関係です。twitterを通じて、観客の反応が直に返ってくるのは刺激的であると同時に、単なる野次のような投稿も誘発してしまいます。そこで今回はtwitterの投稿をダイジェストし、誌面に反映させるという仕掛けを導入しました。炎上に陥らずに観客を巻き込み、生産的な議論を立ち上げる方法については、今後も実験していきたいと思います。

このようなことは基本的に単なるイベント運営上の問題に聞こえますが、集合知をどう立ち上げ、制度設計に反映させていくかという、社会的な課題の縮図でもあります。その意味で、イベント運営の改善点を話し合うことは、そのまま社会へのアプローチ戦略を練るためのスタディになるという問題意識があります。アンケートの意見もふまえ、成果をよく分析して次回以降のイベント設計に活かしたいと思います。

＊

ともあれ、今回も多くの方々に支えられて活気ある議論の場を実現させることができました。ここで得たこと、特に「情報と物質の関係」「設計者と利用者の関係」という基本的な問題をベースに、また次の仕掛けを考えていきたいと思います。

特にヴィジョンを示すことについては、ゴールイメージを避けるという方針で最初にあまり出さないようにしてきたわけですが、今回のイベントでなんとか議論のフレームを提示できたので、今後徐々にかたちにしていきたいと思います。既に展覧会の企画なども動き始めていますが、今回に限らずRAJ関連のイベントや出版物は一過性のものではなく、連続したひとつながりの運動として、継続的に仕掛けていくつもりです。皆さんのお力添えがあれば幸いです。<br>fujimura</font>]]></description>
         <link>http://www.round-about.org/2010/02/lraj_2010_metabolism_20.html</link>
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                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">fujimura</category>
        
        
         <pubDate>Tue, 23 Feb 2010 09:47:21 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>LIVE ROUNDABOUT JOURNAL 2010 いよいよ開催当日です</title>
         <description><![CDATA[<font face="osaka" color="#666666">日付が変わり、いよいよ当日になりました。興奮のうちに幕を閉じた初回（2008年：テーマ「愛と力の関係」）に比べ、昨年の第2回（2009年：テーマ「手の内側」）は緊張感を保てずに失敗するのではないかと異様に緊張したことを思い出します。今年はイベントの設計面でも新しいことにチャレンジしていますし、内容面でも気分としては攻めのモードです。

＊

今年のテーマについて。「メタボリズム2.0」と銘打っていますが、メタボリズムそのものの評価や批評は行いません。それよりも、メタボリズムの背景にある社会工学的な思想と建築家という職能の関係が焦点になるでしょう。議論の終盤になって、「それでどういう絵が描けるか」と質問する人は必ずいると思いますが、明日はそういう議論はしません。あくまで建築と社会の関係からいかに知を紡ぐことができるのか、について議論したいと思っています。

唐突に聞こえるかもしれませんが、昨年来仕掛けて来たシンポジウム、展覧会、トークイベントなどで繰り返し議論を重ねて来た結果、徐々に立ち上がって来た議論です。

以下、簡単に振り返ってみます。


2009.1.28 思想地図シンポジウム「アーキテクチャと思考の場所」
＠東京工業大学
浅田彰、東浩紀、磯崎新、宇野常寛、濱野智史、宮台真司
濱野氏がプロセスプランニング論の批評性を指摘
途中壇上にて東浩紀氏が磯崎新氏に「藤村さんという若手建築家がいて〜」と解説する場面。
「鳥の巣」を例に、情報的なものと物質的なものの乖離が指摘されて終了


1.31 LIVE ROUNDABOUT JOURNAL 2009「手の内側」
＠INAX:GINZA
東工大シンポジウムに大いに刺激され、
総括討議にてアーキテクチャ論の展開を試みるも
若手建築家の間ではあまり共有されておらず、不発気味


5.29『思想地図』vol.3「アーキテクチャ特集」発売
「アーキテクチャ」をめぐる本格的な特集
拙稿「グーグル的建築家像をめざして」掲載


6.29 トークイベント「設計／デザインを考える」
濱野智史 藤村龍至
＠青山ブックセンター
濱野氏より、超線形プロセス＝「人間のアルゴリズム化」＝googleという
共通点が指摘される


7.31-8.29 「生成の世代」展 
＠hiromiyoshii
藤本壮介 中山英之 中村竜治 吉村靖孝 藤村龍至 dot architects 山崎清道
キュレーション：藤村龍至／TEAM ROUNDABOUT


10.1 建築夜楽校「データ、プロセス、ローカリティ」
＠日本建築学会
中山英之 小嶋一浩 山梨知彦
難波和彦 江渡浩一郎 
モデレータ：濱野智史 藤村龍至

濱野氏 CIM CITYからBIM CITYへ


10.8 建築夜楽校「データ、プロセス、ローカリティ」
＠日本建築学会
五十嵐淳 家成俊勝 井手健一郎
古谷誠章 鈴木謙介 
モデレータ：濱野智史 藤村龍至

地域社会の空洞化した現代においては、
コンテクストがあってプロセスがあるのではなく、
プロセスが走ることでコンテクストが生成するあり方が示唆される。


11.6-14 「ARCHITECTURE AFTER 1995」展
＠大阪工業技術専門学校
キュレーション：藤村龍至／TEAM ROUNDABOUT


11.6 AA95展関連シンポジウム「1995年以後を考える」
鈴木謙介 藤村龍至
＠大阪工業技術専門学校
夜楽校で提示された「意思決定システムとしての建築」
という命題を再確認
建築はメディアとしてのリッチネスが高いゆえに
コミュニケーション環境を再構築する力がある

＊

2009年は、『思想地図』との関わりをきっかけに大きく議論が開けた1年でした。
LRAJ2010はその成果を整理、確認し、
今後の課題を提示する機会としたいと思います。

某歴史工学家より「歴史構想家として振る舞え」「偽の命題に絡めとられるな」と
激励のメッセージを頂きました。

ご期待に添えるよう、頑張りたいと思います。
一緒に楽しんで頂ければ幸いです。
<br>fujimura</font>]]></description>
         <link>http://www.round-about.org/2010/02/live_roundabout_journal_2010.html</link>
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         <pubDate>Fri, 05 Feb 2010 19:58:26 +0900</pubDate>
      </item>
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         <title>オープンデスク参加者募集</title>
         <description><![CDATA[<font face="osaka" color="#666666">藤村事務所では春休みのオープンデスク参加者の募集を開始しました。奮ってご応募下さい。

<a href="http://www.ryujifujimura.jp/opendesk.html">2010年春休み オープンデスク参加者の募集について(藤村事務所)</a>

また、これに先行して2/3と4に某アーティストの展覧会設営があり、2日間限定のお手伝いも募集中です。興味ある方は弊社オープンデスク担当まで。

よろしくお願い致します。<br>fujimura</font>]]></description>
         <link>http://www.round-about.org/2010/01/post_118.html</link>
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         <pubDate>Fri, 29 Jan 2010 22:44:36 +0900</pubDate>
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         <title>LRAJ2010、よくあるご質問</title>
         <description><![CDATA[<font face="osaka" color="#666666">LIVE ROUNDABOUT JOURNALにつきまして、いくつか質問を頂いておりますので、下記にまとめさせて頂きました。


Q1. 定員が少ないが、入場規制をする予定はありますか?

A1. 申し訳ありませんが、例年立ち見の方は出ます。規制につきましては、当日の様子を見て適宜判断させて頂きたいと思います。別会場への中継などは現在検討中です。お席を確保するために、早めのご来場をお勧め致します。


Q2. 予約の受付や整理券の発行はしますか?

A2. 今のところ、予定はございません。当日先着順とさせて頂いております。


Q3. 主催者側でUstream等での中継はしますか?

A3. 今のところ、予定はございません。


Q4. フリーペーパーを送ってもらえますか?

A4. ライブ版フリーペーパーは、当日のみ、会場のみでの限定配布です。当日ご来場頂いた方でも、発行時刻（20:00過ぎ予定）までお待ちになれない方への送付等は行っておりません。また、バックナンバーの発送も行っておりません。


Q5. 磯崎さんは本当に来るのでしょうか?

A5. もちろん出演はご快諾頂いておりますが、磯崎さんに限らず、出演者のご都合により、予定が変更されることがあります。万が一出演者に変更があった場合には当HP等でお知らせ致します。


Q6. 出演者の発表時刻など、タイムテーブルは?

A6. 当日会場にて発表致します。


Q7. 取材目的の場合、事前連絡は必要なのでしょうか?

A7. 不要です。ただし、弊社よりプレスリリースをお送りさせて頂いた方のうち、2月4日までにご連絡を頂き、開始時刻からご参加頂ける方に限り、お席をご用意させて頂きます。下記までご連絡頂ければ幸いです。当日参加の方にも関係者席はご用意させて頂きますが、数に限りがございますので悪しからずご了承下さい。


本件に関するお問い合わせ先: 
藤村龍至建築設計事務所 [担当:伊藤] 
Tel: 03-3476-6508 |Fax: 03-3476-6509 
E-mail: office(at)ryujifujimura.jp


以上、よろしくお願い致します。
<br>fujimura</font>]]></description>
         <link>http://www.round-about.org/2010/01/lraj.html</link>
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                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">fujimura</category>
        
        
         <pubDate>Sun, 24 Jan 2010 17:34:27 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>LRAJ2010、来る前にこれだけは読んでおきたい10冊</title>
         <description><![CDATA[<font face="osaka" color="#666666">LIVE ROUNDABOUT JOURNALが2週間後に迫ってきました。今年のLRAJは例年以上にハイ・コンテクストな議論になることが予想されますので、参考文献を挙げておきます。来る人は予習をしておきましょう。

まずこの1冊

-1.『思想地図 vol.3』東浩紀＋北田暁大・編, 2009, NHK出版

今回の議論は巻頭の共同討議「アーキテクチャの思考の場所」(浅田彰, 東浩紀, 磯崎新, 宇野常寛, 濱野智史, 宮台真司) と、部分的に連続するものになるはずです。何はともあれ、この共同討議の内容だけは頭に入れて来て下さい。拙稿「グーグル的建築家像をめざして」も共同討議の内容を受けるものになっていますので、まだ読んでいない人は、この機会にぜひ読んで下さい。

そしてこの4冊

-2.『空間へ―根源へと遡行する思考』磯崎新, 1997, 鹿島出版会 ＝ プロセス・プランニング論所収
-3.『ビルディングの終わり、アーキテクチュアの始まり―10 years after Any』磯崎新＋浅田彰, 2010, 鹿島出版会*1
-4.『アーキテクチャの生態系』濱野智史, 2008, NTT出版
-5.『1995年以後』藤村龍至／TEAM ROUNDABOUT編, 2009, エクスナレッジ

さらにこの5冊

-6.『動きが生命をつくる―生命と意識への構成論的アプローチ』池上高志, 2007, 青土社
-7.『20XXの建築原理へ』伊東豊雄＋藤本壮介＋平田晃久＋佐藤淳, 2009, INAX出版
-8.『東京から考える』東浩紀＋北田暁大, 2007, NHK出版
-9.『10+1 no.48 特集＝アルゴリズム的思考と建築』2007, INAX出版
-10.『10+1 no.49 特集＝現代建築・都市問答集32』2007, INAX出版

*1 2010年1月30日発売予定

(追記)事前に予習、と言えば濱野智史さんのこの問題提起も逃すわけに行きません。
<a href="http://aar.art-it.asia/u/admin_edit1/NU1z5qZQST06FdBHinoK">濱野智史「藤村龍至の『超線形設計プロセス』の限界とその突破」(AAR 2010年2月号)</a>
こちらもどうぞ。
<a href="http://tenplusone.inax.co.jp/monthly/2009/09/post.php">濱野智史「自己組織化は設計可能か──スティグマジーの可能性」(10+1 2009年9月号)</a>

(追記2)本テーマと連続する雑誌として橋本純さんの編集された下記も挙げておきます。
JA 70 風景の解像力　30代建築家のオムニバス, 2008
JA 73 リノベーション、メタボリズム・ネクストへ, 2009

＊

あらかじめ断っておきたいと思いますが、今年のLRAJは、「ゲストを生で見たい」程度のモチベーションでは、大して得るものはありません。建築関係者だけでなく、あるいは学生でも意欲ある人は学部1年生でも歓迎です。ただし、ノートを7時間、びっしりと取り続けるようなつもりで来て頂ければと思っています。

刺激的な議論の場を求めている人にとっては、きっと満足してもらえる内容になるでしょう。近くに議論する相手のいる人は、一緒に予習のための勉強会をしてから来ると、より楽しめるでしょう。当日は参加者の皆さんにも、twitter等をつかって議論へ主体的に参加してもらいたいと考えています。そのためにも、事前の盛り上がりを期待しています。よろしくお願いします。
<br>fujimura</font>]]></description>
         <link>http://www.round-about.org/2010/01/lraj201010.html</link>
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                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">fujimura</category>
        
        
         <pubDate>Sun, 24 Jan 2010 14:42:57 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>ウェブマガジン『ART and ARCHITECTURE REVIEW』創刊のお知らせ</title>
         <description><![CDATA[<font face="osaka" color="#666666">この度、私どもTEAM ROUNDABOUTは、株式会社ARTiTと共同で下記の通りウェブマガジン『ART and ARCHITECTURE REVIEW』を創刊する運びとなりましたので、ご案内致します。

＊

-媒体名 ART and ARCHITECTURE REVIEW

-内容 アートと建築、それぞれの可能性を、互いの領域を参照することによって再定義することを目的とし、現代アートの専門メディア『ART iT』を企画・編集・運営してきた（株）アートイットと、建築批評に新たなムーブメントを起こそうとする「TEAM ROUNDABOUT」がコラボレートし、美術、建築、思想の議論を横断することで、新たな「議論の場の設計」を試みるものです。

-オープン 2010年1月20日[水]12:00
-URL <a href="http://aar.art-it.asia">http://aar.art-it.asia</a>
-毎月20日更新

1月特集：「設計プロセス論の現在」
巻頭インタビュー：伊東豊雄
中山英之、濱野智史、松川昌平ほか

本件に関するお問い合わせ先:
藤村龍至建築設計事務所 [担当:伊藤]
Tel: 03-3476-6508 |Fax: 03-3476-6509
E-mail: office(at)ryujifujimura.jp

＊

ARTiTとのコラボレーションによって、これまでフリーペーパーで展開してきた「議論の場の設計」というコンセプトを、より大きなフィールドで展開していきたいと考えています。

ご感想、ご批評頂ければ幸いです。

どうぞよろしくお願い致します。

<br>fujimura</font>]]></description>
         <link>http://www.round-about.org/2010/01/art_and_architecture_review.html</link>
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                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">fujimura</category>
        
        
         <pubDate>Wed, 20 Jan 2010 13:53:52 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>LIVE ROUNDABOUT 2010 テーマ＋出演者発表!!</title>
         <description><![CDATA[<font face="osaka" color="#666666">この度、私どもTEAM ROUNDABOUTは、INAX:GINZA[東京都中央区京橋3-6-18]におきまして、下記の通りイベント『LIVE ROUNDABOUT JOURNAL 2010』を開催する運びとなりましたので、ご案内致します。 

イベント名 LIVE ROUNDABOUT JOURNAL 2010

内容 「ライブ編集」というコンセプトのもと、会場にて建築家らによるレクチャー+インタビュー、その文字起こし、レイアウトなど、取材・編集作業をライブ形式で行い、フリーペーパー『ROUNDABOUT JOURNAL』を即日発行するというメディア型のイベントです。 

日時 2010年2月6日[土]12:00開場 13:00開始 20:00終了[予定] 
会場  INAX:GINZA 7F クリエイティブ・スペース[受付 8F] 
定員 100名 
入場料 2,000円 
申込 不要 

共通テーマ  「メタボリズム2.0―都市へ回帰せよ」 

日本発の国際的な建築・都市ムーブメント「メタボリズム」は、1960年に開催された「世界デザイン会議」にて提唱されました。あれから50年。設計の情報化はどのような表現を生みつつあるのか、建築や都市の時間構造はどう捉えられつつあるのか、1960年代の議論はいかに受け継がれつつあるのか。「メタボリズム」を起点に多角的に討議を行い、21世紀にふさわしい理論へと、バージョンアップを図ります。 

プレゼンテータ 
磯崎新 
藤本壮介 
池上高志 
李明喜+岡瑞起 
酒井康史 
連勇太朗 

コメンテータ 
東浩紀 
倉方俊輔 
南後由和 
黒瀬陽平 
橋本純 

モデレータ 
濱野智史 
藤村龍至 

出演者は都合により変更される場合がございます。あらかじめご了承下さい。 

主催  TEAM ROUNDABOUT 
藤村龍至・山崎泰寛・伊庭野大輔・藤井亮介・松島潤平・本瀬あゆみ・刈谷悠三
協賛  株式会社INAX
関連URL www.round-about.org 

レクチャーの内容は会場にて公開編集を行ない、フリーペーパー『ROUNDABOUT JOUNAL』として来場者に限定配布されます。 

『ROUNDABOUT JOURNAL』は、建築設計、編集、デザインに関わるメンバーによって2007年3月に創刊されたフリーペーパーで、「議論の場を設計する」を合い言葉として、ブログと雑誌をつなぐオルタナティブなメディアによる独自の情報発信活動を行なっています。 

『ROUNDABOUT JOURNAL』 
[企画・編集] TEAM ROUNDABOUT
[デザイン]刈谷悠三 
[発行部数]5,000部 
[配布]希望者への郵送、INAX:GINZAおよび大学、書店、ギャラリー等にて 

本件に関するお問い合わせ先: 
藤村龍至建築設計事務所 [担当:伊藤] 
Tel: 03-3476-6508 |Fax: 03-3476-6509 
E-mail: office(at)ryujifujimura.jp
<br>fujimura</font>]]></description>
         <link>http://www.round-about.org/2010/01/live_roundabout_2010_1.html</link>
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                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">fujimura</category>
        
        
         <pubDate>Wed, 13 Jan 2010 00:00:00 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>LIVE ROUNDABOUT JOURNAL 2010、2010年2月6日(土)開催決定!!</title>
         <description><![CDATA[<font face="osaka" color="#666666">LIVE ROUNDABOUT JOURNAL 2010、開催が決定しました。

日時：2010年2月6日(土)
会場：INAX:GINZA
ゲストおよびテーマ：年明けに発表予定

第2回の様子
<a href="http://d.hatena.ne.jp/buildingk/20090131">LIVE ROUNDABOUT JOURNAL 2009（BUILDING M日記）</a>

第3回を迎える今回、これまで同様豪華なゲスト陣をお迎えし、刺激的な議論を展開する予定です。会場で行われた講演をその場で文字起こし、編集、レイアウトを行う「ライブ編集」は今回も行います。ライブ版フリーペーパー（ROUNDABOUT JOURNAL vol.10）は、会場に来て下さった方に限定配布致します。

討議の内容は、2009年に断続的に出てきたアーキテクチャー、アルゴリズム、プロセス論から民主主義2.0に至るまで、知の先端を横断する内容にするべく企画中です。建築だけじゃなく、社会全体の未来が描けるような討議を目指したいと思います。

ゲストの陣容、テーマ等は年明けに発表させて頂きます。乞うご期待!!
<br>fujimura</font>]]></description>
         <link>http://www.round-about.org/2009/12/live_roundabout_journal_201020.html</link>
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                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">fujimura</category>
        
        
         <pubDate>Thu, 24 Dec 2009 11:44:08 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>僕らが北海道に学ぶべきこと</title>
         <description><![CDATA[<font face="osaka" color="#666666">先日お伝えした通り、五十嵐淳さんを中心として、北海道の皆さんにお招き頂き、北海道のイベント<a href="http://www.hokkaidogumi.com/ad2009/">Architecture December 2009 / ROUNDABOUT JOURNAL </a>に参加してきました。

まずは「北海道の状況がどういうものか知ってもらおうと思って」という五十嵐さんのご配慮で、日本建築学会北海道支部主催の北海道建築作品発表会へ。この年に実現された作品を持ち寄り、相互批評するというイベント。大会のデザイン発表会のような雰囲気で、北海道中の建築家が一堂に会する。東京にはない雰囲気で面白い。

<a href="http://ground-line.jugem.jp/?eid=134">北海道の特殊性（gl weblog）</a>

北海道ではその気候条件故にハウスメーカーが弱く、住宅作家が比較的多いそうだが、日建設計も北海道では別会社だし、アトリエブンクみたいな比較的規模の大きな事務所もあり、アトリエ派とソシキ派が拮抗しているのが面白い。後半の総括討議での話題は「風土」「温熱環境」「空間」だった。

会の最後に「東京から藤村さんがいらしているのでコメントを」と振って頂いたので恐縮しつつコメントを述べさせて頂く。

一般的に「風土」「空間」について議論するのがアトリエ派、「温熱環境」について議論するのがソシキ派というように言説が分かれるが、北海道では両者が一緒になってそれぞれの話題に対して議論する場が成立している。そのこと自体が興味深い、と述べさせて頂いたところ、壇上から「北海道の特徴を見事に言い当ててくれた」とコメントを頂いた。

その後、北海道大学の団体HAUS主催のイベント、「建築を話そう」へ出席。学生の作品好評ではなく、各自が話したいテーマを持ち寄り、討議すると言う試み。

<a href="http://ground-line.jugem.jp/?eid=135">建築を話すこと、建築を読むこと（gl weblog）</a>

講評ではもっと短い言葉で、言い切りの発表をして欲しい、と繰り返し述べる。確かに、「何がしたい」のかを「一言で述べる」のはなかなか難しい。それが出来る人のことを「作家」と呼ぶようなものなので、設計を学び始めた学生にそれを求めるのは無理難題ではある。何がやりたいのかがわからない。やりたいことが辛うじてわかる人でも、それが他の人にとってどのような意味があり、これまでの人のやり方とどう違うのか、説明の仕方がわからない。

しかし、今回は彼らにそれを求めた。我々もそうだが、シンポジウムにせよ、雑誌のインタビューにせよ、俎上に上り、衆目に晒されているうちに自分の考えを短くまとめ、伝えることができるようになる。練習次第なのだ。展覧会の構成などをしていても、展示慣れしている人ほど、少ない手数で強いメッセージを残す。石黒君も日本一決定戦にエントリした時点ではただの学生だったはずだが、審査の過程で様々な意味付けがなされ、揉まれて行くうちに、伝えるべきメッセージがクリアになり、「作家」になっていったのだろう。彼がこのイベントで周囲の学生に伝えたかったことは、そういう「作家として振る舞うこと」の意味だったのではないかと思う。

つまり、「建築を話す」とは、作家とは何か、作品を語るとは何か、について考えることなのだ。このイベントはその良い練習の場を提供したのではないか。

終了後、近所で打ち上げ。学生たちと絡む。

＊

一晩明けて、朝イチで五十嵐さんにピックアップして頂き、久野浩志さんの住宅「熊谷邸」と、高木貴間さんの住宅現場を見学に。どちらもとても面白く、興奮した。「熊谷邸」はヴォリュームのバランスとスケール、ディテールが面白い。高木さんの住宅は内部空間の構成が面白い。まだ発表されていないそうなので、雑誌掲載も楽しみ。

13:00から北海道組主催で僕のレクチャー。やりたいこと、それが社会的にどのような意味を持つのか、これまでの試みとどう違うのか、昨晩学生に問いかけたことを、自分なりに話す。今回は最初から最後まで、気持ちよく話せた。質問もたくさん出て、まずは成功。

<a href="http://ground-line.jugem.jp/?eid=136">スタンスが問われる（gl weblog）</a>

15:00から再びHAUSのイベント「建築をもっと話そう」。昨晩のイベントで選抜された学生たちが討議。コメントしながら、twitterで実況も行う。だんだんと、twitterで学生の話を整理しながら進行すると、議論しやすいことがわかってきた。僕はカウンセラー体質なので、ついつい込み入って聞いてしまうのだが、それを画面上でまとめながら討議するやり方はなかなか新鮮。

glのふたりからはゼミみたいと言われた。確かに、僕が博士課程の院生。五十嵐さんが指導教官、でゼミをしているみたいな感じだったかも知れない。懐かしい。

17:00からはROUNDABOUT JOURNAL「若手建築家のアジェンダ」公開収録。神戸、広島、福岡と開催してきたシリーズの第4弾。まず北海道をベースに活躍する建築家であるgl（佐々木さん、関口さん）のおふたり、高木さん、久野さん、堀尾さん、五十嵐さんに「ローカリティ」をテーマにプレゼして頂く。5者のプレゼには相違点とともに様々な共通点がある。glの「日常」や五十嵐さんの「必然性」など、いくつかのキーワードが印象に残る。

その後、北海道建築の可能性について討議。討議では「北海道の冬を乗り越えるべきものとしてネガティブに捉えたくない。雪の美しさなど、ポジティブに捉えたい」という久野さんの言葉が強く印象に残る。

まとめとして、北海道建築シーンの特徴は1.フラットな風景、2.高い温熱環境のスペック、3.アトリエとソシキが拮抗していること、なのではないかと総括。その状況は、1.郊外化によって風景がフラットになりつつあり、2.環境問題によって温熱環境が盛んに議論されるようになり、3.少子高齢化によるメニューの多様化とマーケットの縮小により設計組織のあり方が問われている現在、北海道以外の日本も、すなわち東京も大阪も福岡も、全体が北海道化していると言える。つまり北海道の建築シーンは、日本全体の建築シーンを先取りしている。そのことが今回の討議でよくわかった。

＊

翌日、五十嵐さんの作品「光の矩形」を始めとしたいくつかの建築にご案内頂く。「光の矩形」が住宅然としているのに対し、新作である旭川の住宅は住宅に見えないスケール。光の取り入れ方とボリュームのつくり方には作品毎に展開があり興味深い。他にも窓は徹底的に消去する、寸法は平面で言うと1820とか、断面で言うと2100とか、割と普通の寸法を使っていること、構造は一貫して木造であること、仕上げやディテールの考え方など、ずっと話していると、五十嵐さんが建築で気にされているポイントもなんとなくわかってきてとても楽しかった。

そのほかにもいくつかの建築や現場を見せて頂き、通して感じたことは、多少断熱を怠ろうが、多少換気計画を犠牲にしようが建築が成立してしまう本州と違い、北海道の場合、その厳しい環境条件故に、どんなに過激な空間の提案をしようとも工学の層と空間の層を切り離すわけにはいかない、ということだ。そのことが北海道建築を重層的にしているし、建築の未来形を示してもいる。

つまり、僕らは北海道に学ぶべきなのだ。そのことを今回の一連のイベントや、冬の気候のなかで具体的に感じられたことが最大の収穫なのではないかと思う。

＊

今回は五十嵐さんや石黒君のおかげで、たくさんの建築家や学生たちと知り合えた。イベントで熱い議論を交わして、打ち上げに向かう時の高揚感が楽しい。全員と話をできたわけではないけれど、建築をやっている限りはまたどこかで会えるだろう。一連のイベントの実現に尽力された皆さんに感謝したい。ありがとうございました。
<br>fujimura</font>]]></description>
         <link>http://www.round-about.org/2009/12/post_117.html</link>
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                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">fujimura</category>
        
        
         <pubDate>Fri, 18 Dec 2009 00:13:55 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>ラストスパート</title>
         <description><![CDATA[<font face="osaka" color="#666666">今週末の北海道は2日で4本のトークイベント。北海道組の皆さんと盛り上がることを楽しみにしております。他方、千葉大の皆さんは「批判的工学主義」の事前勉強会も設定して下さっているそうで。盛り上がっていますね。

年内のトークイベント関係の予定です。2009年は全国を駆け回ったので、楽しく盛り上がって締めくくりたいですね。

＊

12月8日14:40-16:10 ＠東京理科大理工学部
学内向けレクチャー

12月10日20:00- ＠ワタリウム（表参道）
<a href="http://www.watarium.co.jp/15x15/schedule.html">「15人の建築家と15人の表現者による対話実験』</a>
藤村龍至（建築家) X Mike Abelson（デザイナー）『リサーチ』

12月11日・12日 ＠札幌（内田洋行 ユギキタス共創広場 U-cala）
<a href="http://www.hokkaidogumi.com/ad2009/">Architecture December 2009 / ROUNDABOUT JOURNAL</a>
11日18:00「建築を話そう」
12日13:00 レクチャー 15:00「建築をもっと話そう」 17:00「若手建築家のアジェンダ」

12月15日19:00- ＠代々木
La Cambre architecture school レクチャー

12月16日18:00-20:00 ＠千葉大学
千葉学研究フォーラム 
レクチャー「ARCHITECT2.0 グーグル的建築家像をめざして」
自然科学総合研究棟2Fマルチメディア講義室

12月19日18:00-20:00 ＠富士ソフトアキバプラザ内アキバホール
ねとすたシリアス特別編「民主主義2.0」
東浩紀・宇野常寛・濱野智史・藤村龍至
（申し込み終了）

12月25日19:00- ＠FM 84.4（FMたちかわ）
<a href="http://www.tokyowestside.jp/">TOKYOWESTSIDE</a>
デザイナー酒井博基さんらの番組

＊

5月の福岡（3日間で5本のトークイベント）ではエネルギーを使い果たし、1ヶ月くらい引きずったことを微妙に思い出しますが、何事も慣れ。何とかなるでしょう。

お近くの方はぜひ！
<br>fujimura</font>]]></description>
         <link>http://www.round-about.org/2009/12/post_116.html</link>
         <guid>http://www.round-about.org/2009/12/post_116.html</guid>
                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">fujimura</category>
        
        
         <pubDate>Mon, 07 Dec 2009 08:08:38 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>メディア活動を振り返る——とあるアンケートに答えて</title>
         <description><![CDATA[<font face="osaka" color="#666666">大阪の余韻も消えないうちに、師走に突入しました。大学によっては卒業設計が本格化し始め、製図室での議論も盛り上がってきた頃でしょうか。

1月のLRAJに始まり、5月の福岡（デザイニング）、8月の東京（ARCHITECT TOKYO / ARCHITECT 2.0）、11月の大阪（AA95展）と、2009年は各地の皆さんとコラボさせて頂く機会に恵まれ、いろいろと活動を展開させて頂きましたが、ラストは北海道で、レクチャーとトークイベントに参加させて頂きます。

<a href="http://www.hokkaidogumi.com/ad2009/">Architecture December 2009 / ROUNDABOUT JOURNAL (北海道組）</a>

北海道ベースの建築家の方々、学生の皆さんとも存分に交流できそうで、今から大変楽しみです。北海道の皆さんは盛り上がって行きましょう。イベントにより深く関わるために、この機会にtwitterへの登録をお勧めします。

また、年明け以降の企画もLIVE ROUNDABOUT JOURNALを始め、続々動き始めました。フリーペーパーROUNDABOUT JOURNALの創刊当初から「2010年」は区切りの年にしたいと考えてきたので、これまで以上に盛り上がって行きたいと思います。

＊

そんな折、九州大学芸術工学部の松山啓浩さんという方から、建築メディアに関する研究という卒業論文のために、フリーペーパーとブログについてアンケートの記入を依頼されました。内容が「よくあるご質問」でもあり、私たちの活動を振り返るいい機会でもあるので、松山さんの了承を得て、ここに公開しつつお答えします。


Q1.   あなたがこのメディアを始めた経緯についてお聞きします。どのような経緯でこのメディア（フリーペーパー）を始められたのか具体的にお教え下さい。

建築専門誌が続々と休刊し、BBSがブログに移行して議論の場がなくなったと感じていた2006年末頃、大学の後輩と始めた勉強会が盛り上がっていたので、自分たちで理想の媒体をつくり、自分たちの手で議論の場をつくりたいと考えました。
 
Q2.   どのような人に向けてつくったのかお教え下さい。

建築関係者に向けてつくりました。「異分野の人と対談」というテーマの企画もありますが、自分たちの問題意識も定まらないままに外に出ても議論にならないと考え、むしろ最初は外部の人がわからくても、濃密で、リアルなものをつくりたいと考えました。 

Q3.　　フリーペーパーを始められたのはいつごろですか。

2006年末に構想を始め、2007年3月に第1号を発行しました。

Q4.   フリーペーパーの一回の発行部数はどれくらいですか。

5000部です。　　　

Q5.   他のメディアではなくフリーペーパーという媒体を用いる理由をお教え下さい。

ブログより公共的で、雑誌より開かれたメディアを作りたかったためです。

Q6.   フリーペーパーという手段でなければ、なにか別の手段や別の場での表現を求めたと思われますか。あればそれがどのようなものかもお教え下さい。　

WEBだと思います。
 
Q7.   フリーペーパーを始めた当初と現在ではその目的に変化はありますか。あればどのように変わったのかお教え下さい。

最近はtwitterが議論の場としてかなり機能しています。かつてのメーリングリストやBBSのような、意見交換の場になっています。
 
Q8.   どれくらいの頻度で発行されますか。

タブロイド版と、ライブ版を各年1回。既存メディアとのタイアップ版が年に1回程度で、これまで9号まで発行してきました。
 
Q9.   またその頻度自体に変化はありますか。

ないです。
 
Q10.   フリーペーパーにはスポンサーや他のメディアとのリンクはありますか。あれば具体的にお教え下さい。

フリーペーパーは創刊号より、株式会社INAX様のサポートを頂いています。他のメディアとしては、ブログroundabout journalと、イベントLIVE ROUNDABOUT JOURNALと連動しています。
 
Q11.   あなたのこのメディアへのエフォート率をお聞きします。また、あなたのこのメディア（フリーペーパー）への力の入れ方は、あなたの仕事量を100とした場合、どれくらいの割合になりますか。

フリーペーパーは週に1回、日曜日の午前中にミーティングするだけなので1/14。ブログを含めると全体の20%。営業や広告宣伝ではなく、グーグルの20%ルールみたいに、建築設計という職業そのものの発展のため、職業に奉仕する時間と位置づけています。
 
Q12.   よくチェックされる建築関係のメディアを具体的にお教え下さい。

最近はtwitterが多いです。
 
Q13.   フリーペーパーはいつまで続けようと思われていますか。

さしあたっては2010年までと決めて活動してきましたので、来年はとりあえずひと区切りつけたいと思っています。
 
Q14.   情報媒体、メディアの発達や変化によって建築そのものの在り方はどのように変化していると思われますか。あなたの意見をお聞かせ下さい。

商業空間が最も先鋭的に変化していると感じます。日用品を売る機能的な商業空間と、ブランド品を売る演劇的なそれとの対比が、役割としてはっきり変わってきました。前者が図式的明瞭性を、後者が空間的刺激を、それぞれ担っており、前者は情報空間的で、後者は前近代的。前者を担当するのは技術力に優れる大規模な組織、後者を担当するのは提案力に優れるアトリエ組織、という棲み分けもはっきりしています。
 
Q15.   あなたのコミュニケーション願望についてお聞きします。コミュニケーション願望は人より強いと思いますか。強い場合は、どの程度強いとお思いですか。

比較的強いかも知れません。インタビューでその人のことを理解するのは本当に面白いし、刺激になります。よく言われるように設計の仕事もコミュニケーションなので、スキルとしては連続していると思います。
 
Q16.   あなたの本業についてお聞きします。あなたの本業は何ですか。(複数ある場合は複数お答え下さい) また、本業以外にも携わっている仕事をお教え下さい。

本業は建築設計ですが、関連する業務として、2008年から設計教育に関わるようになり、2009年からは展覧会のキュレーションを行うようになりました。
 
Q17.   あなたの大学時代の専門についてお聞きします。大学時代のご専門は、どのような分野でしたか。建築の場合は、具体的な専門をお教え下さい。建築以外の場合は、どのような経緯で建築関連に携わるようになったのかお教え下さい。

学部時代は社会工学で、大学院から建築学専攻です。社会工学科での経験は建築という職能を外から眺めるきっかけになったと思います。

＊

以下、ブログについてのアンケートです。

Q1.   あなたがこのメディアを始めた経緯についてお聞きします。どのような経緯でこのメディア（ブログ）を始められたのか具体的にお教え下さい。

修士課程のときに、取材して取り溜めたインタビュー記事を公開する場所をつくりたかったためです。
 
Q2.   どのような人に向けてつくったのかお教え下さい。

最初は特にターゲットなし。徐々に建築業界に向けて書く、ということを意識するようになりました。
 
Q3.   あなたのブログについてお聞きします。ログを開設されたのはいつごろですか。

2002年9月頃、個人的にはオランダに留学する前です。
 
Q4.   ブログの一日の閲覧者数はどれくらいですか。

データは特に採っていません。
　　　　
Q5.   雑誌や本の紙媒体ではなくブログというネット媒体を用いる理由をお教え下さい。

自分たちのペースで発信できることですが、2007年にフリーペーパーを始め、2008年にイベントの制作を始め、2009年に書籍を出版し、twitterも活用するようになってからは、ブログの役割も変わってきました。アウトプットする周期の違いでグラデーションを描いているようなイメージです。
 
Q6.   ブログという手段がなければ、なにか別の手段や別の場での表現を求めたと思われますか。あればそれがどのようなものかもお教え下さい。　

同人誌を作ろうとしたと思います。
 
Q7.   ブログを始めた当初と現在ではその目的に変化はありますかあればどのように変わったのかお教え下さい。

twitterを使うようにあってからは、ブログはまとめサイト、というニュアンスが大きくなってきました。
 
Q8.   どれくらいの頻度で更新されますか。

1-2週に1回前後。
 
Q9.   またその頻度自体に変化はありますか。

twitterを始めた2009年7月以後は少し落ちてきました。
 
Q10.   ブログのスポンサーや他のサイトやメディアとのリンクはありますか。あれば具体的にお教え下さい。

スポンサーはないですが、フリーペーパーROUNDABOUT JOURNALとは連動しています。
 
Q11.   あなたのこのメディアへのエフォート率をお聞きします。また、あなたのこのメディア（ブログ）への力の入れ方は、あなたの仕事量を100とした場合、どれくらいの割合になりますか。

他のメディア活動と併せて、20%以内です。
 
Q12.   よくチェックされる建築関係のサイトやブログ等があればお教え下さい。

個人サイトをアンテナでチェックします。
 
Q13.   ブログはいつまで続けようと思われていますか。

今のところライフワークだと思っています。

＊

いい機会を頂きました。ありがとうございます。卒論追い込み頑張って下さい。
<br>fujimura</font>]]></description>
         <link>http://www.round-about.org/2009/12/post_115.html</link>
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                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">fujimura</category>
        
        
         <pubDate>Thu, 03 Dec 2009 10:14:23 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>巻き込みのアーキテクチャを設計する—大阪で考えたこと</title>
         <description><![CDATA[<font face="osaka" color="#666666">11月6日から14日にかけて、「ARCHITECTURE AFTER 1995」展および、関連シンポジウムがすべて終了した。3回のシンポジウムはとても有意義だった。これまでの蓄積と、新しい可能性を感じることができた。今回の企画の実現に尽力して下さった関係者の皆さん、ありがとうございます。

展覧会の様子
<a href="http://d.hatena.ne.jp/buildingk/20091115/p1">「ARCHITECTURE AFTER 1995」展（BUILDING K日記）</a>
<a href="http://www.oct.ac.jp/topics/2009/11/architecture-after-1995-3.html">「ARCHITECTURE AFTER 1995 展覧会」（大阪工業技術専門学校）</a>
<a href="http://colbwt.exblog.jp/12316631/">「ARCHITECTURE AFTER 1995」展（architecture 6×6 square 3×2 rectangle）</a>

シンポジウム含め、全体の流れについて（スタッフの目線）
YOU AND I ARCHITECT(S)（WSにスタッフとして参加していたOCTの学生yui okadaさんのレポート）
<a href="http://youandiarchitect.blogspot.com/2009/11/architecture-after-1995.html">ARCHITECTURE AFTER 1995(1)</a>
<a href="http://youandiarchitect.blogspot.com/2009/11/architecture-after-19952.html">ARCHITECTURE AFTER 1995(2)</a>
<a href="http://youandiarchitect.blogspot.com/2009/11/architecture-after-19953.html">ARCHITECTURE AFTER 1995(3）</a>
<a href="http://youandiarchitect.blogspot.com/2009/11/architecture-after-19954_13.html">ARCHITECTURE AFTER 1995(4)</a>

シンポジウム含め、全体の流れについて（参加者の目線）
建築について（高知在住のstttsさん。高知から通って参加して下さいました）
<a href="http://blog.livedoor.jp/sttts/archives/51585246.html">「ARCHITECTUER AFTER 1995」展のこと</a>
<a href="http://blog.livedoor.jp/sttts/archives/51585624.html">「ARCHITECTUER AFTER 1995」キックオフミーティングのこと</a>
<a href="http://blog.livedoor.jp/sttts/archives/51588345.html">「ARCHITECTURE AFTER 1995」シンポジウム「『2010年以後』を考える」のこと01</a>
<a href="http://blog.livedoor.jp/sttts/archives/51588854.html">「ARCHITECTURE FTER 1995」シンポジウム「『2010年以後』を考える」のこと02</a>

その他にも、渾身のレポートが上がっております。いくつかご紹介。
<a href="http://d.hatena.ne.jp/pnch/20091115/1258301499">ArchitectAfter1995を通して考えること。（ケンチククラブ）</a>
<a href="http://errnd.exblog.jp/12291748/">architecture after 1995（Bogus Headache）</a>
<a href="http://d.hatena.ne.jp/stmd/20091106/p1">1995年以後を考える（シコウの日々）</a>
<a href="http://ibano.jugem.jp/?eid=134">「ARCHITECTURE AFTER 1995」展（sumica02:21:23）</a>
<a href="http://deline.exblog.jp/11542228/">Architecture After 1995展 シンポジウムA　「2000年以後を考える」レポート（deline）</a>

＊

6日の鈴木謙介さんとの討議は、「設計」という行為について、改めて考えさせられる機会となった。8日のシンポジウムの最後のコメント（ちなみにこの日は鈴木さんはゲストではなく、観客として参加してくれていた）も、建築家に対する皮肉もなかなか利いており、説得力を感じた学生も多かったようだ。

<a href="http://blog.szk.cc/2009/11/09/constructed-authenticity/">〈ほんもの〉を捏造する（Soul for Sale）</a>

五十嵐太郎さんはtwitterのコメントで「RAJや展覧会を通じて敵を増やしている」と指摘して下さっている。五十嵐さんにとっては論争を巻き起こすこと＝クリエイティブなことなので、褒め言葉として受け取らせて頂いているが、仕掛ける側としては「繋がり」のほうをつい強調してしまうので、鈴木さん同様、いいご指摘を頂いたとも思う。

僕らはこうした議論の場を「ラウンドアバウト」と銘打っている以上、究極的には誰でも入って来れて、いつでも出て行けるような構造を指向している。イベントも、できるだけニュートラルかつ、巻き込み型の構造をできるだけ実装したいと思っている。

けれども、そうした意図とは裏腹に、こういうシンポジウムなり、展覧会なり、何かイベントを興すと、即座に「参加する人／しない人」を分けてしまう。つまり、何かと「繋がったこと」を強調すると、何かと切断されてしまったことを忘れてしまいがちである。そこで疎外感を感じた人が心理的に「敵」になってしまう可能性があることは偶然ではなく、一定程度構造的な問題だとも言えなくもない。

社会学者はそこを指摘するのも大事な仕事なわけだけど、建築家としてはその指摘を受け入れた上で解決策を提示しなければならない。建築家も社会学者や批評家がいうほど現実に無頓着なわけではないけれど、「設計する」という行為にはある程度ついて回る問題について考える、いい機会だと捉えたい。

では、どう考えて行けばいいか。

＊

僕らとしては、今回、3つの戦略があった。

1. 東京の建築家だけでなく、関西の建築家だけでもなく、約半々とした
2. 同世代だけでなく、梅林さん、宮本さん、五十嵐さんを巻き込み、2000年の議論と接続した
3. メインの展示を学生ワークショップによる制作とした

今回、最も発見的だったのは、3の「ワークショップ」の部分ではないかと思う。

<a href="http://d.hatena.ne.jp/buildingk/20091115/p2">ワークショップ「『1995年以後』から『2010年以後』を考える」（BUILDING K日記）</a>
<a href="http://www.oct.ac.jp/topics/2009/11/architecture-after-1995-1.html">ARCHITECTURE AFTER 1995 ワークショップ初日（大阪工業技術専門学校）</a>
<a href="http://www.oct.ac.jp/topics/2009/11/architecture-after-1995-2.html">ARCHITECTURE AFTER 1995 ワークショップ２日目</a>

今回は専門学校が舞台であったということもあり、専門学校生や大学生だけではなく、工業高校の高校生も参加する仕掛けがあらかじめ要請されていた。いろいろアイディアはあったのだけど、実行委員のみんなで議論していくうちに、今回の「100人で、2日間で、300個の模型をつくる」という企画が出てきた。ギャラリーや専門学校のキャパシティから設定された「100人で300個」というヴォリュームに、『新建築住宅特集』に掲載された住宅2300件のなかからランダムに抽出された住宅を300件を一斉につくる。

もちろん、参加人数とか、情報の伝達の範囲とか、通える範囲という限界は存在する。参加したかったけど都合が合わず参加できない人もたくさんいる。しかし、「キャパシティ」で決めた人数と、「ランダム」に選んだ対象を展示する、というコンセプトは、コミュニティや能力やトピックで選ぶタイプのイベント（例えば、大学で／大学院生を対象に／「アルゴリズミックデザインについて」討議しましょう、と呼びかけるイベント）とは異なる開放性があるように思える。

他方、「誰でも入って来れて、いつでも出て行ける」などというと、いかにもリベラルでいいんだけど、だいたいにおいてその手のイベントは往々にして「ぐだぐだ」になる。その状況を安易に肯定する立場もあるだろうが、具体的な成果を上げることを目的にされなければ、社会に実装されるような設計思想を実験することにならないだろう。

フラットな姿勢を表明しつつ、「成果を上げる」ために、人々を正確に誘導する環境を設計するということはどういうことか。そのことについて思考するには「100人で2日で300個」という条件設定はなかなか絶妙であった。

当初、ワークショップが始まってしばらく経った初日の午後くらいには、作業がなかなか進まなかった。よくよく観察してみると、作業が進まない班は机が乱雑であった。そこで片っ端から「カッターマットの角度を正す」と「リーダーを確認する」という単純な確認を徹底していったところ、見違えるように作業がはかどり出した。まさに金子郁容がいう「ルールとロール」である。

あくまでこれは一例だが、フラットでリベラルな環境を指向しても、それに上手く機能させるための訓練やフィードバックもまた、必要とされる。「カッターマットの角度」は環境的な数値に過ぎないのだけど、それを正すだけで姿勢が直り、集団の一体性まで生まれて行く。「超線形設計プロセス論」を教育現場に導入し、それがうまく浸透すると、不思議な一体感が生まれるのだが、同じ理由である。

このことをどう捉えたらいいのだろうか。成果を上げるために、参加者ひとりひとりとコミュニケートし、規範を内面化するような規律訓練的なプロセスもないわけではなかったが、異なる学校、異なる学年、異なるモチベーションで集まったバラバラな集団をコントロールするには、カッターマットの角度を直して回るだけでよかった、という視点は建築的でなかなか面白かった。

今回のAA95ワークショップは、アーキテクチャ型の意思決定システムを設計するための条件を考察するには、最適な素材だったと言える。その意味で、東浩紀さんらの提唱する「民主主義2.0」を実装するための具体的な方法として、「設計」や「教育」や「建築」を考えて行く。そういう場だったといえるかも知れない。

＊

ところで、8日のシンポジウムに参加して下さった五十嵐太郎さんから、日記で以下のようなコメントを頂いた。

<a href="http://www.cybermetric.org/import/from_twistedcolumn.cgi?key=1746+%89^%93%AE%89%C6%82%C6%82%B5%82%C4%82%CC%93%A1%91%BA%97%B4%8E%8A">運動家としての藤村龍至</a>

いつもの調子で煽っていただけなので恥ずかしい限りだが、会場を煽るのもゲストの役割ではある。ただ、60年代的なオーセンティックな「運動家」と似て非なるところがあるとすれば、煽ることが全てのプロセスではない、ということであろうか。全体のアーキテクチャがうまく設計されているならば、最後にちょっとアジテーションするだけでものすごく盛り上がるからである。アーキテクチャを設計し、それをドライブさせる工夫をする「動物的／工学的」作業のほうが重要で、煽ったり宣言したりする「人間的／政治的」作業はほんの一部だけで良い。

ルールとロールの確認を徹底し、最後にちょっとだけアジる。民主主義2.0社会での建築家の具体的な役割のイメージは、そんなところかも知れない、と考えさせられた。

＊

AA95展は、単なる若手の世代論的展覧会という枠組みを超えようと試行錯誤したが、結果として、ゼロ年代の総括や社会実験としての意味も含んだ、多義的なものへと発展することができたのではないかと思う。今回の一連のイベントを通じて紡がれた思考の断片は、また別の機会に引き継がれて、発展していくだろう。実に刺激的な2週間だった。

こうした機会をつくって下さった建築展実行委員会の皆さんを始め、協賛を頂いたOCTやAD&Aギャラリーの皆さん、出展者、登壇者の皆さん、twitterで実況したり突っ込み入れてくれた皆さんなど、このイベントの実現に尽力してくださった関係者は数知れない。皆さんのご協力に感謝したいと思う。

今回は一緒にできなかった人とも、次回は一緒に何かやりたいと思う。そうやって徐々に発展させて行けばよい。物理的な限界はあるにせよ、巻き込みのアーキテクチャを意識的に設計し続けていれば、少しずつ理想に近づくだろう。

<br>fujimura</font>]]></description>
         <link>http://www.round-about.org/2009/11/95_1.html</link>
         <guid>http://www.round-about.org/2009/11/95_1.html</guid>
                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">fujimura</category>
        
        
         <pubDate>Sun, 15 Nov 2009 21:48:22 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>AA95展・ギャラリートーク＋シンポジウム・本日開催!!</title>
         <description><![CDATA[<font face="osaka" color="#666666">95年以後展、本日14:30からギャラリートークを開催します。

「ARCHITECTURE AFTER 1995」展ギャラリー・トーク開催決定!! 会場にて出展作品の解説をさせて頂きます。
解説：藤村龍至・山崎泰寛（本展キュレータ） 
11月14日(土)14:30-15:30
会場：<a href="http://www.adanda.jp/map.html">AD＆A gallery（肥後橋）</a>
参加無料、申し込み不要 
解説終了後、質疑応答あり

＊

展覧会「ARCHITECTURE AFTER 1995」展
日時：2009年11月6日(金) - 17日(火) 12:00-20:00（6日は12:00-18:00）
会場：<a href="http://www.adanda.jp/map.html">AD＆A gallery（肥後橋）</a>
入場無料
主催：建築展実行委員会
特別協賛：大阪工業技術専門学校（天満橋）
後援：AD＆A gallery
キュレーション：TEAM ROUNDABOUT

＊

本日17:00から大阪工業技術専門学校にて、シンポジウム「2010年以後を考える」も開催します。

シンポジウムB「『2010年以後』を考える」
日時：2009年11月14日（土）17:00-20:00
会場：大阪工業技術専門学校
パネリスト：梅林克 中山英之 宮本佳明
モデレータ：TEAM ROUNDABOUT
概要：展覧会を通じて生まれた議論の総括として、「空間から状況へ」展に出展していた建築家、および本展出展作家を迎え、「2010年以後」の展望について、世代を超えた討議を行います。
入場料：学生無料 社会人1,000円

＊

関西在住の読者の皆さん、会場でお会いしましょう! 
実行委員の皆さん、ラストスパート、頑張りましょう!!

<br>fujimura</font>]]></description>
         <link>http://www.round-about.org/2009/11/aa95.html</link>
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                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">fujimura</category>
        
        
         <pubDate>Sat, 14 Nov 2009 10:29:28 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>衝動的フリーペーパー</title>
         <description><![CDATA[<font face="osaka" color="#666666">95年以後展、準備を急ピッチで進行中。いつもの通り、予算も時間もギリギリですが、出展者の皆さんに協力頂き、実行委員の皆さんと連係をとり徐々にカタチになりつつあります。

ワークショップは既に<a href="http://youandiarchitect.blogspot.com/2009/11/architecture-after-1995.html">準備が始まっている模様</a>。関西の学生100名が集まり、2日間で1995年以後の模型300個を作成するという企画です。大学生だけでなく、専門学校生、高校生がチームを組み、プロの指導を受けつつ模型制作のスキルを身につけます。模型の課題は1995年以後の雑誌からランダムに抽出し、成果物は展覧会のメインコンテンツのひとつとなります。

学生や一般の方々を巻き込み仕掛けとしてワークショップという企画はよくありますが、展覧会のおまけのように扱うのではなく、きちんと技術の教育をして、そのうえでキュレーションのプロセスそのものに巻き込む仕掛けを盛り込みました。

実行委員会のメンバーも、TEAM ROUNDABOUTも、それぞれの仕事で忙しくしていますが、力を合わせて成功させたいところです。

＊

そんなふうにテンパっている折、僕のことをいろいろと書いてくれているブログを見つけました。

<a href="http://htakeyama.exblog.jp/12595159/">政治家的建築家　藤村龍至論（上） Ryuji Fujimura: Political Architect (1)</a>
<a href="http://htakeyama.exblog.jp/12594903/">政治家的建築家　藤村龍至論（下） Ryuji Fujimura: Political Architect (2)</a>

どういうわけか、僕は非モテ系ブロガーにターゲットにされる傾向があるのですが、彼もその一派のようです。しかも、失礼なことばかり書いてくれている。

<em>もともと建築的ライターとして様々なメディアに登場していたが、近年高円寺に集合住宅と店舗の複合したビルを実現し、建築家としての手腕も示した人物だ。</em>

うーん。「建築的ライター」と名乗ったことはないのだが。最初の作品発表は『新建築』の2004年10月号で、文章を本格的に書くようになるよりずっと前。

<em>佐藤敏宏さんのサイトで、『藤村龍至さんとベラ・ジュンさんと建築あそび』をみて以来興味を持っていた人物なので、まだ学生あがりだった頃から一応知っていたことになるが、</em>

興味を持って頂くのはありがたいが、「学生あがり」なんて言葉をweb上で使うかな。

<em>建築家が勝手に自分のメディアを作るというのは、実はかなり伝統的な行為でもある。『エスプリ・ヌーヴォー』を創刊したル・コルビュジェはじめ、アーキグラムやレム・コールハース等、枚挙に暇がない。</em>

まあ、そんなことは世界の常識ですが。

<em>彼らの初期衝動は、まず間違いなく「俺をみろ」という一念だったろう。「自分が世界で一番面白いことを考えているはずなのに、誰も実際にアイデアを実現する機会を与えてくれない、どのメディアも取り上げてくれない。ならば自分で自分を取り上げるメディアを作ってしまおう」という哀しい怒りだ。</em>

雑誌メディアにはデビュー作から掲載の機会を与えて頂いている（もっとも、最初の頃は撮影・掲載して頂くまでに随分と時間がかかり、絶望的な気分になっていた）し、文章はその前からいろいろな媒体で書かせて頂いていた。「哀しい怒り」など感じたことはなく、むしろ経験の少ない自分にいろいろなことを教えて下さった編集者の方々にはいつも感謝の気持ちを忘れたことはない。それはコルビジュエだってコールハースだって同じだろう。何を勘違いしているのだろうか。

この人物はおそらく、僕らのフリーペーパーの実物を読んだことがないのだろう。RAJは「ブログと雑誌を繋ぐ」をスローガンに、メディアに出ている人物から出たことのない人物まで、幅広く取り上げている。若い建築家や学生の皆さんに執筆の機会を与え、編集者の方々に情報提供する役割を果たしてきたし、既にメディアに出ている方々にも、既存の記事では見られないRAJならではの切り口を提供している。自分たちや他人の宣伝というよりも、議論の場を取り戻したい、という社会的な動機に基づいており、「建築」という職業に対する奉仕活動である。宣伝が目的ならば自分だけ取り挙げれば良いし、ビッグネームとだけ対談すればよい。「同世代」などという切り口は明らかに効率が悪いではないか。

私個人に対する挑発ならともかく、許し難い書き方もあった。

<em>若手建築家はまだ正規メディアにそこまで取り上げられていないし、そんなに忙しくもないので、</em>

失礼極まりない、この書き方はどうだろうか。忙しい時間を割いて協力して下さっているインタビュイの皆さんを見下すような言い方は許し難い。

実際に、インタビューを受けて下さった方のなかには「これまで受けたインタビューのなかで最も自分の方法論に肉薄したインタビューだった」「新しいイメージを切り拓いてくれた」と言って下さる方もいるし、なかには「RAJのインタビューだったら喜んで承ける」と言って下さる人もいる。

インタビューというものは、信頼してもらえないと承けてもらえないし、読んでもらえない。建築家がメディアをつくるというのは、その意味でずっと難しいのである。そういう緊張感の中でやっているということをこのブログの主は理解するべきである。

こうした議論の場は、本来ならば社会に用意されているべきものである。しかし、2000年以降の出版不況によって専門誌が次々と休刊するなかで、従来型の生き生きとした議論の場は次々と失われてしまった。誰かが替わりの場所を用意してくれる、と待っていても始まらない。誰かがやらなければいけない。だから僕たちは自分たちも議論の場づくりに参加するしかない、と活動を始めたのである。繰り返すが、これはあくまで職業に対する奉仕であり、それを通じた社会貢献である。決して内輪の戯れではない。

それにしても、このブログの主はこのような書き方をすれば、自分の見方の浅さを露呈するだけなのに、なぜわざわざこのようなエントリを上げるのか、理解に苦しむ。もっとも、後半はもう少し肯定的なニュアンスで期待を込めて書いてくれているので、失礼極まりないこのエントリも、彼なりの（勇気ある）支持表明の表現だと受け取っておこう。

＊

他方で、こんなブログもあった。

<a href="http://ameblo.jp/architectyoshi/day-20091008.html">超線形性プロセスって面白いの？（オマな日々）</a>

このブログの主はオマのスタッフらしい。今年のSDレビューに出していたようだが、あの作品こそ「面白いの？」スペクタクル「しか」ないんじゃないの？あんなの、本当に建つの？と逆に聞きたい気分ではある。

そんな反論はさておき、彼の指摘に応えるならば、まず『ユリイカ』では設計プロセスの話に特化しているので詳しい話は伝わらなかったので、こちらのイメージしている設計の「濃密さ」のイメージが伝わり切らなかったのだろうとは思う。例えば、BUILDING Kには空調室外機を裏返して排気ルートを集約し、開放型のダクトを形成している箇所がある。しかもしかもそのダクト部分は構造コアとなり、外観上は周辺のスケールに馴染むための壁面の分節になっている、というアイディアの集積があるが、これなどは設計プロセスの洗い出しを行った成果である。

<em>僕は設計プロセスというのは、枝分かれ、後戻りの繰り返しだと思っている。その費やされる膨大な時間と努力の向こうに誰も予期しなかったアイディアや面白さを発見出来るのではないかと。</em>

念のために突っ込んでおくが、そんなことはあたりまえである（笑）。無限に時間をかけられれば誰でも期しなかったアイディアや面白さを発見出来る可能性は高まるに決まっている。しかし、それでは現代の設計事務所の仕事というより、伝統工芸作家のそれのようになってしまう。社会の経済活動の一端を担うならば、「限られた時間で」誰でも期しなかったアイディアや面白さを発見出来なければならない。その確率を高めるには、より効率的なプロセス論を構築する必要があるというのは誰でもわかる話だろう。

だから私たちは自分たちでもすぐ実行できる仕事上の工夫として、段階毎に模型を残し、合意形成の履歴を可視化して情報共有の効率を高めようとしているのである。それが完璧で揺るぎない唯一の方法だとは思わないが、ちょっとした努力で成果が感じられるならば、やらない手はないと思うのだ。言葉遊びでもなんでもなく、実務に携わるものとして、経営者として、極めてプラクティカルな発想ではないか。

ちなみに、彼が「チェックリスト」と呼んでいるものはちょっと違う。あの「表」は事前に用意した項目を潰したものではなく、プロセスを事後的に振り返って作成したものだ。プロセスを洗い出す中で「発見された」境界条件のリストである。

意図的に挑発的に書くことで自己宣伝しようとする先ほどの某氏より、このオマ氏は思ったことを書いただけのようだから、書き方は失礼だが、許せないことはない。学生たちと一緒で、今は単にこちらの考えに対する理解が浅いだけであるから、いずれ理解してもらえるだろう。

＊

ある考えが周囲に伝わるには実に多くの時間がかかる。それでも今はネットがあるから、昔よりはるかに効率良く考えを伝えることができるのだろうとは思う。もちろん、聞かなくても済むようなネガティブな評判までこちらに届いてしまうのは精神的に少々疲れるが、こちらはそのメッセージで生きて行こうとしているのだから、それを伝えないわけにはいかない。自己宣伝のような欲求とは少し違う。もう少し衝動的なものである。

衝動で作られたフリーペーパーと、単なる宣伝のために作られたフリーペーパーの違いは迫力に現れる。今回の「ARCHITECTURE AFTER 1995」展も、ほとんど衝動的につくられている。その迫力は感じてもらえるのではないかと思う。衝動に任せている分、関係者に迷惑をかけていることも多いことは自覚しているつもりだが、必死に準備をしていると出展して下さる方々の気合いが伝わってきて、一緒にやって下さる方の気持ちを無駄にしないようにしたい、と思いを新たにする次第である。

自分たちの宣伝をしようなどと考えず、批評レベルでの緊張感を保ち、かつ真面目に取り組んでいれば、「なんだあいつら」と斜に構える人々を正面向かせることはいずれ叶うだろう。我ながら楽観的に過ぎるが、地道にやるだけと思えば特段難しいことではない。

＊

というわけで6日から始まる展覧会に向けて、ラストスパートしております。関係者の皆さん、どうぞよろしくお願いします。

<br>fujimura</font>]]></description>
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         <pubDate>Mon, 26 Oct 2009 00:04:01 +0900</pubDate>
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